59AM037|第59回 作業療法士国家試験 過去問
疾患と支援機器の組合せで最も適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3.関節リウマチ 台付き爪切り
この問題のポイント
疾患の特徴(特に手の把持力、関節変形、動作の困難)と支援機器の機能(片手使用可能、低把持力環境での安全な使用)が一致しているかを、臨床的に評価することが鍵です。特に、関節リウマチでは両手の把持力が低下し、関節の変形により爪切りの使用が困難なため、自助具として「台付き爪切り」が適応されます。
解説
関節リウマチは慢性の関節炎を特徴とし、特に手の関節(指、掌側)に変形や硬さ、把持力の低下が見られます。この状態では、通常の爪切りを使用することは困難で、安全に爪を切るための代替手段が必要です。台付き爪切りは、手の把持力が弱くても、押す動作(押し下げる)だけで爪を切れるため、片手でも使用可能で、患者の自立性を高める効果があります。このため、関節リウマチに最も適した支援機器です。
一方、他の選択肢では機能的不適合が見られます。アテトーゼ型脳性麻痺では不随意運動が強く、リーチャーではなくBFO(バランスを補助する装具)が適切です。片麻痺ではキーボードカバーではなく、片手用キーボードが適切です。第2腰髄損傷では上肢機能は正常で、スライディングボードは頸髄損傷(C6~C7)に適しており、L2損傷では使用が不適切です。Parkinson病ではBFOは筋力低下の補助に用いられるが、振戦や固縮に対しては振戦補正具が適切です。
選択肢の確認
1.アテトーゼ型脳性麻痺 リーチャー:不適切。不随意運動が強いため、BFOが適切。
2.片麻痺 キーボードカバー:不適切。協調性の問題で、片手用キーボードが適切。
3.関節リウマチ 台付き爪切り:正しい。把持力低下で有用。
4.第2 腰髄完全損傷 スライディングボード:不適切。上肢機能正常で、頸髄損傷に適した器具。
5.Parkinson 病 BFO:不適切。振戦対策が必要で、BFOは筋力低下補助に限る。
覚えるポイント
「関節リウマチ=手が動かない=台付き爪切りで自立」
→ 手の把持力低下が原因で、**「台付き」**がキーワード。