61AM030|第61回 作業療法士国家試験 過去問
FIM の移乗の評価で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
FIM(Functional Independence Measure)の移乗評価では、移乗行動の「前提となる動作」が評価に含まれていること。特に、臥位から座位への起き上がりは、移乗の最初の段階として必須項目であり、誤解されやすい重要なポイント。
解説
FIMの移乗項目は、ベッド→椅子、椅子→車椅子、トイレ、浴槽またはシャワーへの移乗の3種類に分類される。この中で、ベッド上の移乗評価には「臥位から座位への起き上がり動作」が含まれており、その動作が評価の一部となる。これは、移乗が可能になるための基本的な動作であり、安全かつ効率的な評価のための重要な要素である。
FIMは7段階の採点基準(7点:完全自立、1点:全介助)に基づき、行動の「自立性」と「安全性」を重視して評価される。移乗の評価においては、動作の連続性と安全性が重要で、往復で点数が異なる場合でも、低い方で採点される(安全性を優先)。補助具(手すりなど)を使用しても、監視なしで安全に行える場合は6点(修正自立)となるが、補助具使用=5点という誤解は避けるべき。
また、浴槽への移乗は「浴槽への乗り降り」のみを評価し、浴室の入り口から浴槽までの移動は別途歩行や移動項目で評価される。移乗の評価は、環境や患者の状態に応じて実際の行動を観察し、その中で「安全で自立できる行動」を基に点数が決まる。
選択肢の確認
1.4 種の評価項目がある。:誤り。移乗は3種類(ベッド・椅子・車椅子、トイレ、浴槽)
2.手すりの使用で自立は5 点となる。:誤り。補助具使用で安全なら6点(修正自立)
3.ベッド上の起き上がり動作を含む。:正しい。移乗の評価に含まれる基本動作
4.往復で点数が異なる際は高い方で採点する。:誤り。低い方で採点
5.浴槽への移乗には浴室の入り口から浴槽までの移動を含む。:誤り。移動は別項目で評価
この問題では、移乗の「動作の連続性」と「安全性」が評価の根拠であることが重要。特に、起き上がりが移乗の前提として含まれる点は、臨床現場で見落とされやすいため、理解を深める必要がある。
覚えるポイント
公式正答は3。設問条件と各選択肢の違いを結び付けて覚える。