61PM005|第61回 作業療法士国家試験 過去問
5 歳の男児。痙直型両麻痺の脳性麻痺と診断されており、保育園での着替えや遊 びへの参加が制限されている。自宅でも食事やトイレなどの身辺動作で介助を要し ている。 この児のADL 評価で最も適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3.PEDI
この問題のポイント
脳性麻痺児の日常生活動作(ADL)の「能力」と「必要な介助量」を定量的に評価する際、年齢に合った、多領域の評価が求められます。本問では5歳の男児で、着替え、食事、トイレなどの身辺動作に介助を要しており、これらの行動の実際の実施状況を把握する必要があります。
解説
この児は痙直型両麻痺の脳性麻痺で、日常生活動作(ADL)において介助が不可欠です。ADL評価では、単なる「できるか」ではなく「どの程度できるか」「どのくらいの支援が必要か」を明らかにする必要があります。PEDI(小児障害評価表)は、6か月から7歳6か月までの児童を対象にし、セルフケア(例:着替え、歯磨き)、移動、社会機能の3領域で、能力と介助量を具体的に評価できるツールです。特に、介助の有無やその程度を数値化できる点で、本症例に最も適しています。
一方、他の選択肢は目的に合致しません。MASは筋緊張の評価であり、ADLとは関係ありません。MACSは手指操作の分類であり、動作の「分類」に過ぎず、実際の行動の「評価」にはなりません。GMFCSは粗大運動能力の分類であり、ADLとは無関係です。SCSITは感覚統合機能の評価であり、日常生活動作とは関係が薄いです。
選択肢の確認
1.MAS:痙縮の評価尺度。ADL評価ではない。
2.MACS:手指操作の分類。ADLの能力評価ではない。
3.PEDI:セルフケア・移動・社会機能の3領域でADLの能力と介助量を定量評価。→ 適切。
4.GMFCS:粗大運動の分類。ADLとは無関係。
5.Southern California Sensory Integration Test〈SCSIT〉:感覚統合評価。ADLとは関係なし。
覚えるポイント
「ADLの能力と介助量を定量的に評価する」→ PEDI。
「分類」はGMFCS、MACS、MASなど。評価が必要なときはPEDIを選ぶ。