61PM007|第61回 作業療法士国家試験 過去問
65 歳の女性。台所の段差でつまずき転倒し、左大腿骨近位部骨折。後方進入法 にて人工骨頭置換術を施行し、自宅退院に向けて作業療法を開始した。 この患者のADL 指導の内容で適切なのはどれか。

解答・解説を見る
正解: 2
正答
2.②
この問題のポイント
後方進入法による人工骨頭置換術後では、股関節を深く曲げ、内側へ寄せ、内向きにひねる動きが重なると後方脱臼の危険が高まります。図の動作で左股関節がその組合せになるかを確認します。
解説
②の足の爪を切る動作では、図の左下肢が外側へ開かれ、外向きに保たれています。深い屈曲に内転・内旋が重なる姿勢を避けており、本問のADL指導として適切です。①の靴下を履く動作は体幹を大きく前へ倒して患側股関節を深く曲げています。③の階段昇降と④の杖歩行は、図では杖を患側である左手に持っている点が適切ではありません。杖は一般に患側と反対の手で用います。⑤の床の物を拾う動作は、しゃがみ込みながら左股関節の屈曲・内転・内旋が重なりやすく、脱臼予防の指導に合いません。
選択肢の確認
1.①:靴下を履くために体幹を前屈し、左股関節を深く曲げているため避けます。
2.②:正答。左股関節を外転・外旋方向に保って爪を切る姿勢です。
3.③:階段では左手に杖を持っており、患側の支持を助ける使い方になっていません。
4.④:平地歩行でも左手に杖を持っており、患側と反対側で使う原則に合いません。
5.⑤:深くしゃがみ、左股関節の屈曲・内転・内旋が重なりやすい姿勢です。
覚えるポイント
後方進入法では「深い屈曲・内転・内旋の組合せを避ける」と覚えます。杖は原則として患側と反対の手で持ちます。