61PM041第61回 作業療法士国家試験 過去問

身体症状症の患者が診療の場面で見せる特徴はどれか。

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正解: 5

正答

5.心理的要因について話し合うことに抵抗する

この問題のポイント

身体症状症の患者は、身体の不調に対して過度な苦痛や不安を抱え、その症状の原因を「体の病気」として認識しています。このため、心理的要因(例えばストレス、過去の経験、情緒的課題など)が症状の背景にあることを理解しようとすることは、患者にとって極めて困難で、強い抵抗を示すことが特徴です。

解説

身体症状症(Somatic Symptom Disorder)は、日常的な身体症状(例:疲労、頭痛、胸の痛みなど)に対して過度な苦痛や不安を抱く疾患です。患者はその症状が「本物の病気」であると強く信じており、医療機関に何度も受診を求める傾向があります。しかし、その症状の背後にある心理的要因(例:不安、抑うつ、人間関係の問題など)について話すことに抵抗を示すことが、この疾患の典型的な臨床的特徴です。これは、患者が「心の問題」としての要因を認めず、常に「体の病気」に焦点を当てるためです。

作業療法においては、患者の身体症状に焦点を当てて「治療」を行うのではなく、その症状が生活に与える影響(ADL、生活の質)を評価し、心理的要因との関連を丁寧に理解・支援することが重要です。特に、患者が心理的要因を否定する傾向があるため、治療関係を信頼し、非評価的・共感的な対話が求められます。

選択肢の確認

1.医学的検索を拒否する。:誤り。患者は検査を積極的に求め、繰り返し診療を受ける。
2.奇異な身体症状を訴える。:誤り。奇異な症状は変換症に近い。身体症状症は日常的な症状が主。
3.意図的に虚偽の症状を訴える。:誤り。これは詐病(作為症)に該当。身体症状症は本物の苦痛を抱いている。
4.身体症状に対する苦痛がない。:誤り。苦痛や不安が著しいことが定義の中心。
5.心理的要因について話し合うことに抵抗する。:正しい。心理的背景の関与を認めず、強固な信念を持つ。

覚えるポイント

「体の病気だ」と信じて、心理的要因を話すことに抵抗する。これは身体症状症の核心的な行動パターンであり、作業療法の介入ではその信念に寄り添い、患者の生活に支障をきたす要因を理解することが第一歩です。

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