109Q036|第109回 薬剤師国家試験 過去問
ミクロソームトリグリセリド転送タンパク質(MTP)を阻害する脂質異常症治 療薬はどれか。1つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
MTPは肝細胞と小腸上皮細胞の小胞体で、トリグリセリドをアポBへ受け渡し、リポタンパク質粒子を組み立てるタンパク質です。
解説
ロミタピドはミクロソームトリグリセリド転送タンパク質を阻害します。肝臓でのVLDL形成と小腸でのカイロミクロン形成が抑えられ、VLDLから生じるLDLも低下します。他の選択肢は、腸管からのコレステロール取り込み、LDL受容体分解、コレステロール合成、核内受容体を介した脂質代謝という別の過程を標的とします。標的タンパク質名とリポタンパク質形成過程を対応させます。
選択肢の確認
1.エゼチミブ:小腸のNPC1L1を阻害し、コレステロール吸収を抑えます。
2.エボロクマブ:PCSK9に対する抗体で、LDL受容体の分解を抑えて再利用を増やします。
3.ロミタピド:正答。MTPを阻害し、アポB含有リポタンパク質の形成を抑えます。
4.アトルバスタチン:HMG-CoA還元酵素を阻害し、肝コレステロール合成を抑えます。
5.ペマフィブラート:PPARαを選択的に調節し、脂肪酸・トリグリセリド代謝を改善します。
覚えるポイント
MTP阻害ではカイロミクロンとVLDLの組立てが減り、その下流にあるLDLも低下します。