109Q275|第109回 薬剤師国家試験 過去問
34 歳既婚女性。高血圧症、逆流性食道炎治療中。かかりつけ薬局の薬剤師 がいつもの薬をお渡しする際に副作用の発現状況などを確認していると、患者は半 年前に結婚し、そろそろ子供が欲しいと思うようになったとのことであったが、患 者背景については、薬歴が更新されていなかった。 (処方1 )病院循環器内科 エナラプリルマレイン酸塩錠10 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) ランソプラゾール口腔内崩壊錠15 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 28 日分 センノシド錠12 mg 1 回2 錠 便秘時 夜に服用 今後の薬物療法にあたり、妊娠の可能性があるこの患者に説明しておく情報はど れか。2つ選べ。
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正解: 1・3
正答
1・3
この問題のポイント
ACE阻害薬エナラプリルは妊娠中に使用できません。妊娠を希望する段階から生活習慣と薬物療法を見直し、妊娠判明時は直ちに連絡してもらいます。
解説
妊娠を希望する高血圧患者では、血圧を良好に保つため減塩、適正体重、運動など実行可能な生活習慣を整え、妊娠前から医師と薬剤を見直します。ACE阻害薬は胎児腎機能障害、羊水過少、頭蓋形成不全などの危険があり妊婦には禁忌なので、妊娠が分かったら自己判断で放置せず直ちに医療機関へ連絡します。逆流性食道炎薬を市販漢方へ自己変更する根拠はなく、漢方薬や一般用下剤も妊娠中に一律安全ではありません。薬剤師は妊娠希望を薬歴へ反映し、適切な降圧薬への変更を処方医へ提案します。
選択肢の確認
1.血圧コントロールのため、生活習慣や食習慣に気をつける。:正答。妊娠前から重要です。
2.現在服用中の血圧の薬は妊娠中でも服用可能である。:エナラプリルは妊婦に禁忌です。
3.妊娠がわかったら、すぐに連絡してもらう。:正答。速やかな薬剤変更評価が必要です。
4.逆流性食道炎の治療薬を市販の六君子湯などの漢方薬に変更する。:自己判断で変更しません。
5.下剤は、一般用医薬品であれば、妊娠中でも服用可能である。:一般用でも一律に安全ではありません。
覚えるポイント
妊娠希望を把握したらACE阻害薬を見直し、市販薬を含め個別に安全性を確認します。