110Q058|第110回 薬剤師国家試験 過去問
心房と心室を直接連絡する副伝導路により、心室の早期興奮が生じるのはどれ か。1つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
WPW症候群ではKent束などの副伝導路が心房と心室を房室結節を介さずにつなぎ、心室の一部を早期に興奮させます。
解説
通常、心房から心室への興奮は房室結節で伝導が遅延します。WPW症候群では副伝導路がこの遅延を迂回するため、洞調律時の心電図でPR間隔短縮、QRS初期のなだらかな立ち上がりであるデルタ波、QRS幅延長を認めることがあります。副伝導路を含む房室回帰性頻拍や、心房細動時の速い心室応答にも注意します。ほかは失神を伴う不整脈、チャネル病、再分極異常、洞結節機能障害です。
選択肢の確認
1.Adams-Stokes(アダムス・ストークス)症候群:高度徐脈などで脳血流が途絶して起こる発作性失神です。
2.Brugada(ブルガダ)症候群:特徴的ST上昇と心室細動リスクを伴うチャネル病です。
3.QT 延長症候群:心室再分極の延長から多形性心室頻拍を起こし得ます。
4.WPW(Wolff-Parkinson-White)症候群:正答。副伝導路による早期興奮です。
5.洞不全症候群:洞結節機能低下による徐脈・洞停止などを来します。
覚えるポイント
WPWは副伝導路、PR短縮、デルタ波。BrugadaやQT延長は副伝導路ではなく電気的性質の異常です。