59PM079|第59回 理学療法士国家試験 過去問
無意識の願望と思考を意識的に気付きから排除する防衛機制はどれか。
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正解: 3 または 4
正答
3.抑圧 ・ 4.抑制
この問題のポイント
防衛機制の種類を正しく区別するためには、無意識の領域と意識的な行動の違いを理解することが鍵です。特に「無意識の願望や思考を排除する」という設問文は、無意識に封じ込める(抑圧)か意識的に追い払う(抑制)かを問うています。
解説
臨床心理学における防衛機制は、心理的ストレスに対処するための無意識のメカニズムです。本問では「無意識の願望と思考を意識的に気付きから排除する」と明記されています。この「意識的に」が重要です。
「抑圧(repression)」は、苦痛な記憶や衝動を無意識の領域に押し込める機制で、意識的には全く気付かない状態です。これは「意識的に排除」という設問文と一致しません。
一方、「抑制(suppression)」は、意識的に不快な思考や感情を「気付きから排除しようとする」行動です。たとえば、過去のトラウマを思い起こさないように「自分はそのことについて考えない」という行動が該当します。設問文の「意識的に気付きから排除」という表現に最も一致します。
「統制」は外界を自分の思い通りにコントロールすることで、防衛機制とは異なります。「昇華」は本能を社会的に正当化する行動で、「歪曲」は事実を自分の都合に合わせて認識するもので、いずれも「意識的に排除する」という行動とは異なります。
したがって、設問文の「意識的に気付きから排除する」という条件に最も適したのは「抑制」です。ただし、防衛機制の中では「抑圧」も「不快な記憶を無意識に封じ込める」という意味で正解として認められる場合があります。この点で、「意識的」な行動を重視した設問文から「抑制」が最も適切です。
選択肢の確認
1.昇 華:外界の衝動を社会的に正当化する。意識的行動だが、排除とは異なる。
2.統 制:外界の対象を支配しようとする。防衛機制ではない。
3.抑 圧:無意識に封じ込める。意識的行動ではないため、設問文と不一致。
4.抑 制:意識的に不快な思考を排除する。設問文に完全に一致。
5.歪 曲:事実を都合の良いように変える。排除とは異なる。
覚えるポイント
「意識的に気付きから排除する」=抑制。
「無意識に封じ込める」=抑圧。
「意識」と「無意識」の境界を明確にすることで、正解を導く。