60AM033|第60回 理学療法士国家試験 過去問
フレイルの判定要件はどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: 4・5
正答
4.歩行速度の低下 5.身体活動量の減少
この問題のポイント
フレイルの判定は、年齢を越えて進行する高齢者の健康維持において重要。特に、行動的指標(歩行、運動)が臨床で最も簡単に評価できるため、診断に用いられる。日本版CHS基準(J-CHS)では、5項目のうち4項目が「行動的変化」として定義されている。
解説
フレイルとは、高齢者に見られる多発性の機能的低下を指す。その判定には、歩行速度の低下と身体活動量の減少が含まれる。歩行速度は、1.0m/秒未満が基準として用いられ、日常生活の独立性や転倒リスクに直接関連。身体活動量の減少は、運動不足による筋力・代謝の悪化を示し、慢性疾患の進行を促進する。これらの指標は、非侵襲的かつ簡易に測定でき、臨床現場で即座に評価可能。一方、骨密度や柔軟性、肺活量はサルコペニアや呼吸機能の評価に用いられるが、フレイルの直接的な判定項目とはならない。
選択肢の確認
4.歩行速度の低下:正しい。J-CHS基準で「歩行速度の低下」が明確に規定されている。
5.身体活動量の減少:正しい。運動不足が機能低下の原因となるため、評価に含まれる。
1.骨密度の減少:骨粗鬆症の指標。フレイルの判定項目ではない。
2.柔軟性の低下:評価項目に含まれず、直接的判定要件ではない。
3.肺活量の低下:呼吸機能の指標。フレイルの判定には関与しない。
覚えるポイント
「歩く速さ」と「動く頻度」が、高齢者の健康の「見える指標」。理学療法士が最初に確認すべき2つの行動的変数。臨床で「歩く」「動く」を観察することで、早期にフレイルの兆候を発見できる。