60AM085|第60回 理学療法士国家試験 過去問
加齢で低下するのはどれか。
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正解: 1
正答
1.骨塩量
この問題のポイント
加齢による生理的変化を理解する上で、骨密度の低下は女性の閉経後や男性の高齢期に顕著に現れる。ホルモン(特に女性ホルモン)の減少により、骨の形成が減少し、骨吸収が優位になるため、骨塩量は減少する。これは骨粗鬆症のリスク増加とも関連しており、理学療法士が高齢者評価においても重要な背景となる。
解説
加齢に伴う身体的変化は、多様だが、骨塩量の低下は臨床的にも重要である。特に女性では閉経後、エストロゲンの減少により骨形成が抑制され、骨吸収が進み、骨密度が減少する。これはX線やDEXA測定で確認され、骨折リスクの増加と密接に関連する。一方、他の選択肢については、加齢で増加または変化の方向が異なる。例えば、肺残気量は肺の弾性が低下するため増加し、末梢血管抵抗は動脈硬化により上昇する。自己抗体の産生は自己免疫疾患リスクの上昇と関連し、増加する傾向にある。炎症性サイトカインは「インフレージャイン」(慢性炎症)の結果、増加する。したがって、加齢で「低下」するものは骨塩量のみである。
選択肢の確認
1.骨塩量:正しい。加齢により骨形成が減少し、骨吸収が優位になるため低下。
2.肺残気量:間違え。肺の弾性が低下し、息を吐ききれず残気量は増加。
3.自己抗体形成:間違え。自己免疫疾患リスクが上昇するため、産生は増加。
4.末梢血管抵抗:間違え。動脈硬化により抵抗が上昇、血圧も上昇。
5.炎症性サイトカイン:間違え。慢性的な炎症が進行し、IL-6などは増加傾向。
覚えるポイント
「骨が減る」というイメージで覚えるとよい。加齢=骨が減る(骨塩量低下)、肺は「息が残る」(残気量増加)、血管は「硬くなる」(抵抗増加)という3つの変化を並べて、骨だけが「減る」ことを確認すれば、正解にたどり着ける。