61PM043第61回 理学療法士国家試験 過去問

リンパ浮腫の複合的治療で最も適切なのはどれか。

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正解: 1

正答

1.体重管理を行う。

この問題のポイント

リンパ浮腫の複合的治療において、根本的なリスク要因として「肥満」が挙げられる。体重の増加はリンパ回流を阻害し、浮腫の悪化を促進するため、体重管理は治療の基本的な要素となる。

解説

リンパ浮腫の複合的治療は、4本柱(スキンケア、用手的リンパドレナージ、圧迫療法、圧迫下運動)に加え、体重管理を含む総合的なアプローチを必要とする。特に、肥満はリンパ系の負担を増加させ、組織の浮腫を悪化させるため、適正体重の維持は患者のセルフケアにおいて極めて重要である。体重管理は、生活習慣の改善を通じて、浮腫の進行を抑制し、治療効果を長期的に維持する上で不可欠な要素である。

一方、他の選択肢についても確認する。運動は圧迫下で行うことで、リンパ・静脈の還流が促進されるため、圧迫を解除して運動することは効果を減らす。皮膚は乾燥を避け、保湿を重視すべきであり、乾燥は皮膚バリアの損失を引き起こし、感染リスク(例:蜂窩織炎)を高める。用手的リンパドレナージ(MLD)は急性炎症やがん、DVTなどの場合に禁忌であり、無条件に実施することはできない。また、多層包帯法は維持期において、患者本人が自ら実施できるよう指導することが求められる。

選択肢の確認

1.体重管理を行う。:肥満が浮腫悪化を促すため、適正体重維持が治療の基本。
2.運動は圧迫を解除して行う。:圧迫下で運動が効果的で、圧迫解除は還流を阻害。
3.皮膚は乾燥した状態を保つよう指導する。:乾燥は感染リスクを高めるため、保湿が適切。
4.疾患に関わらず用手的リンパドレナージは実施可能である。:急性炎症やDVTなどでは禁忌。
5.多層包帯法による圧迫は患者本人が実施しないよう指導する。:維持期にはセルフ圧迫が推奨される。

覚えるポイント

「体重管理」は、リンパ浮腫の複合的治療で最も基本的で、患者に直接関与するセルフケアの一つ。肥満が浮腫の悪化を加速するため、生活習慣の改善を指導することは、治療の成功に直結する。

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