59PM040|第59回 理学療法士国家試験 過去問
末梢神経障害による感覚障害に伴う運動失調の治療法で適切でないのはどれか。
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正解: 3
正答
3.電気刺激療法
この問題のポイント
末梢神経障害による感覚障害が運動失調を引き起こす場合、感覚情報の欠如が運動制御を妨げます。この状況では、感覚補完や運動のフィードバックを補う治療が重要です。ただし、電気刺激は神経の伝導機能に依存するため、末梢神経の障害が進行している場合、その伝導路が損失されているため効果が限定的です。
解説
末梢神経障害では、感覚情報(特に固有感覚)が欠如しており、これが運動の計画や調整に影響を与えます。そのため、感覚補完を目的とした介入が有効です。例えば、重錘負荷は筋肉に重みを加えて固有感覚を増強し、姿勢調整を補助します。弾性緊縛帯は関節の動きを補助し、固有感覚の入力を補完できるため適応可能です。姿勢鏡は視覚的フィードバックを提供し、立位時の姿勢調整を支援します。歩行補助具は不安定な歩行を補助し、転倒リスクを減らすため安全に実施できます。一方、電気刺激療法は筋肉の収縮を誘導する手段ですが、末梢神経の伝導障害がある場合、その神経が刺激を伝達できず、効果が期待できないため、この状況では適切とは言えません。
選択肢の確認
1.重錘負荷:固有感覚を補完し、運動制御を支援。→ 適切
2.弾性緊縛帯:関節の安定と感覚補完に有効。→ 適切
3.電気刺激療法:神経伝導障害があるため効果が限定的。→ 適切でない
4.姿勢鏡を用いた立位練習:視覚フィードバックで感覚補完。→ 適切
5.歩行補助具を用いた歩行練習:安全な歩行を可能に。→ 適切
覚えるポイント
末梢神経障害の運動失調では「感覚補完」が鍵。電気刺激は神経の伝導が障害されている場合、効果が期待できないため、治療法として適切とは言えない。感覚補完を目的とした介入(重錘、緊縛帯、視覚フィードバック、補助具)は、患者の安全と機能回復に貢献します。