61PM097|第61回 理学療法士国家試験 過去問
水俣病の原因物質はどれか。
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正解: 4
正答
4.有機水銀
この問題のポイント
水俣病は公害病として知られ、原因物質の特定が臨床的・公衆衛生的意義を持つ。理学療法士が関わる神経系障害の背景理解には、原因物質とその病態の関連を正確に把握することが重要である。
解説
水俣病は、工場からの排水に含まれる有機水銀(特にメチル水銀)が魚介類に蓄積され、その摂取によって発生する公害病である。この物質は体内で蓄積され、中枢神経系に強い損傷をもたらし、感覚障害、運動失調、視野狭窄(求心性視野狭窄)などの神経症状を引き起こす。理学療法士が評価・介入を行う際には、これらの神経機能障害の特徴を理解することが必要となる。
選択肢の確認
1.カドミウム:イタイイタイ病の原因で、骨軟化や腎障害を引き起こす。水俣病とは無関係。
2.鉛:貫通性貧血や末梢神経障害を引き起こすが、水俣病の原因ではない。
3.マンガン:慢性曝露でパーキンソン様症状を起こすが、水俣病とは関係なし。
4.有機水銀:正解。メチル水銀が魚介類を通じて体内に蓄積し、神経障害を引き起こす。
5.有機リン:農薬やサリンの成分で、コリンエステラーゼ阻害による中毒を引き起こす。水俣病とは関係なし。
覚えるポイント
「水俣病=有機水銀」をセットで暗記。四大公害病のうち、水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく、富山県の公害病(例:富山県の公害病)を原因物質と結びつけることで、臨床的判断を迅速に可能にする。特に、神経症状のパターン(ハンター・ラッセル症候群)を理解することで、理学療法士としての評価・介入の根拠を強化できる。