112AM011|第112回 保健師国家試験 過去問
感染症のアウトブレイクに該当するのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
アウトブレイクとは、特定の場所・集団・期間で、通常期待される水準を超えて感染症患者がまとまって発生することである。
解説
高齢者施設という限定された集団で感染性胃腸炎が1週間に10人発症しており、時間的・空間的な集積が明確であるためアウトブレイクに該当する。アウトブレイクの判断は全国規模かどうかではなく、その集団で平常時に予測される発生数を上回るかで行う。全国の季節性インフルエンザや世界的な新興感染症の流行は広域の流行、地域内で継続的にみられる感染症は常在〈エンデミック〉を表す。施設では症例定義、発症日時、居室・食事・職員との関連を整理し、感染経路の推定と拡大防止を急ぐ。
選択肢の確認
1.全都道府県で季節性インフルエンザが流行している。:季節性に全国でみられる広域流行であり、限定集団での通常を超えた集積を示していない。
2.1年前に発生が確認された新興感染症が世界的に流行している。:世界規模の流行〈パンデミック〉を表し、特定施設などでの集団発生という記述ではない。
3.特定の都道府県の地域内で、ある感染症が常在的にみられている。:地域に常在的にみられる状態〈エンデミック〉で、急な発生増加とは異なる。
4.高齢者施設で感染性胃腸炎の患者が発生し、1週間で合計10人が発症した。:一つの高齢者施設で短期間に10人が発症し、場所と時間が集中した集団発生である。
覚えるポイント
アウトブレイクは「限定された集団・短期間・平常より多い」の三点で見抜く。