72AM4|第72回 診療放射線技師国家試験 過去問
溶媒抽出法で抽出率を求める式はどれか。 ただし、分配比(=有機相中の放射性核種の全濃度/水相中の放射性核種の全濃度) を D、有機相の体積を Vo 、水相の体積を Vw とする。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
分配比を濃度比のまま使わず、各相の体積を掛けて放射能量の比に直します。
解説
水相濃度を Cw とすれば、有機相濃度は Co=D・Cw です。有機相へ移った量は D・Cw・Vo、全量は D・Cw・Vo+Cw・Vw なので、抽出率 E=DVo/(DVo+Vw)=D/(D+Vw/Vo) となります。
選択肢の確認
1
1.D/(D + Vo/Vw)
判定:正答ではない(記述は誤り)。 体積比が逆です。この式では有機相を増やしたとき抽出率が下がる形になり、物理的挙動にも反します。
2
2.D/(D + Vw/Vo)
判定:正答(記述は正しい)。 濃度比 D を各相の量へ換算して約分した E=D/(D+Vw/Vo) そのものです。
3
3.D・(1/D + Vo/Vw)
判定:正答ではない(記述は誤り)。 抽出率は分配比へ括弧内を掛ける形ではなく、有機相中量を両相の総量で割る無次元の分数です。
4
4.D・(1/D + Vw/Vo)
判定:正答ではない(記述は誤り)。 括弧内を掛けるため抽出率が1を超え得る式であり、量の割合を表せません。
5
5.D/(D + 1/(Vw・Vo))
判定:正答ではない(記述は誤り)。 Vw・Vo の積は体積の二乗の次元を持ち、D と加算できないため次元解析の時点で不適切です。
覚えるポイント
- 抽出率は「目的相の量/全量」から立式すると体積比の逆転を防げます。
- E=DVo/(DVo+Vw)。D と Vo が大きいほど抽出率は上がります。
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