76AM26第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

核医学診療技術学放射性医薬品放射性医薬品の副作用

[76AM26] 放射性医薬品投与による副作用で誤っているのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、放射性医薬品投与時の副作用について、誤っている記述を選びます。

放射性医薬品は、多くの場合、診断目的ではごく微量の化合物を投与します。

そのため、副作用は主に薬理作用によるものではなく、血管迷走神経反射や過敏反応、投与時反応などが問題になります。

解説

核医学検査で用いられる診断用放射性医薬品は、一般に薬理作用が出にくい微量で投与されます。

したがって、通常の治療薬のように「標識化合物の薬理作用」が主な副作用原因になるわけではありません。

放射性医薬品投与でみられる副作用としては、次のようなものがあります。

  • 悪心
  • 嘔吐
  • 顔面紅潮
  • 熱感
  • 発疹
  • かゆみ
  • 血管迷走神経反射
  • 金属味
  • 下痢
  • 一過性の気分不快

特に注射時には、疼痛や不安、緊張などを契機に 血管迷走神経反射が起こることがあります。

また、治療用放射性医薬品では、薬剤や標的臓器に応じた副作用が生じます。例えば、223RaCl2では消化器症状として下痢がみられることがあります。

ひっかけポイント
放射性医薬品は「薬」と名前がつきますが、診断用では投与量が微量です。
副作用の主因を、一般薬のような薬理作用と考えるのは不適切です。

選択肢の確認

1.正しい記述。
223RaCl2 は骨転移に対する治療用放射性医薬品です。投与後に下痢、悪心、嘔吐などの消化器症状が起こることがあります。

2.正しい記述。
99mTc-MIBI 投与時には、金属味や苦味のような味覚異常を感じることがあります。投与時反応として知っておくべき所見です。

3.誤り。
放射性医薬品の副作用は、主に標識化合物の薬理作用によるものではありません。診断用放射性医薬品は多くが微量投与であり、血管迷走神経反射や過敏反応、投与時反応などが問題になります。したがって、本問の正答です。

4.正しい記述。
131I-アドステロール投与時には、顔面紅潮や熱感などの投与時反応が起こることがあります。

5.正しい記述。
投与時に発生する副作用として、血管迷走神経反射は比較的多い反応です。穿刺や注射への不安、疼痛、緊張などが誘因になります。

覚えるポイント

  • 診断用放射性医薬品は、多くが 微量投与です。
  • 副作用は、主に標識化合物の薬理作用によるものではありません。
  • 投与時反応として 血管迷走神経反射を覚えます。
  • 99mTc-MIBI では 金属味が出ることがあります。
  • 223RaCl2 では 下痢などの消化器症状が重要です。

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