76AM34第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

核医学診療技術学核医学治療非密封核種内用療法に関わる検査

Basedow〈バセドウ〉病の 131I 核医学治療で Quimby〈クインビー〉の式による投与 量決定に必要ないのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、Basedow〈バセドウ〉病に対する 131I 内用療法で、投与量計算に必要な因子を問われています。

Quimby〈クインビー〉の式では、甲状腺にどれだけ 131I が集まり、どれだけ長く残り、どれくらいの線量を与えたいかを考えます。

必要な主な因子は次の通りです。

  • 甲状腺推定重量
  • 24 時間摂取率
  • 有効半減期
  • 目標とする甲状腺吸収線量

解説

Basedow 病の 131I 核医学治療では、甲状腺に 131I を取り込ませ、β 線により甲状腺組織を内部照射します。

Quimby の式は、目標とする甲状腺吸収線量を得るために必要な 131I 投与量を求める考え方です。

投与量は、概念的には次の要素で決まります。

  • 甲状腺が大きいほど、必要な投与量は多くなる
  • 摂取率が高いほど、少ない投与量でも甲状腺に多く集まる
  • 有効半減期が長いほど、甲状腺内に長く残り線量を与える
  • 目標吸収線量が高いほど、投与量は多くなる

一方、甲状腺ホルモン値は、Basedow 病の診断、重症度評価、治療前後の経過観察には重要です。しかし、Quimby の式による投与量計算そのものに直接用いる因子ではありません。

ひっかけポイント
甲状腺ホルモン値は臨床的に非常に重要ですが、Quimby の式の投与量計算に入れる項目ではありません。

選択肢の確認

1.誤り。
有効半減期は、甲状腺に取り込まれた 131I が物理的減衰と生物学的排泄によりどの程度残るかを表します。投与量決定に必要です。

2.誤り。
24 時間摂取率は、投与した 131I のうち甲状腺にどれだけ取り込まれるかを示す重要な指標です。投与量決定に必要です。

3.誤り。
甲状腺吸収線量は、治療で甲状腺に与えたい目標線量です。Quimby の式で投与量を決定するために必要です。

4.誤り。
甲状腺推定重量は、照射対象となる甲状腺の大きさを反映します。投与量決定に必要です。

5.正しい。
甲状腺ホルモン値は、Basedow 病の診断や治療効果判定には重要ですが、Quimby の式による 131I 投与量計算に直接必要な因子ではありません。

覚えるポイント

  • Quimby の式では、甲状腺重量、摂取率、有効半減期、目標吸収線量を考えます。
  • 131I 治療では、β 線により甲状腺を内部照射します。
  • 甲状腺ホルモン値は臨床評価に重要ですが、投与量計算式の直接因子ではありません。
  • 「治療量計算」と「病態評価」を分けて考えると整理しやすいです。
  • Basedow 病の 131I 治療では、甲状腺への集積と滞留が線量を左右します。

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