76PM15第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

診療画像検査学診療画像検査MRI検査

SE 法TR 500 ms、TE 10 ms の頭部MR 像で最も高信号を呈するのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、SE 法の撮像条件から、どの組織が最も高信号になるかを判断します。

条件は、

  • TR 500 ms
  • TE 10 ms

です。

短い TR、短い TE なので、これは T1 強調像に相当します。

T1 強調像で高信号を呈しやすい代表は 脂肪です。

解説

SE 法では、TR と TE の組合せによって画像コントラストが変化します。

基本的には次のように整理します。

  • 短い TR、短い TE:T1 強調像
  • 長い TR、長い TE:T2 強調像
  • 長い TR、短い TE:プロトン密度強調像

この問題の TR 500 ms は短く、TE 10 ms も短い条件です。

したがって、頭部 MR 像は T1 強調像です。

T1 強調像では、T1 緩和時間が短い組織ほど縦磁化の回復が速く、高信号になります。

脂肪は T1 緩和時間が短いため、T1 強調像で高信号を呈します。

眼窩内には脂肪が多く存在するため、眼窩内脂肪は頭部 T1 強調像で非常に高信号になります。

一方、側脳室内の脳脊髄液は T1 緩和時間が長く、T1 強調像では低信号です。頭蓋骨皮質も信号が乏しく低信号になります。

ひっかけポイント
側脳室は液体なので T2 強調像では高信号ですが、T1 強調像では低信号です。
短 TR・短 TE = T1 強調像 = 脂肪が高信号と覚えます。

選択肢の確認

1.誤り。
基底核は脳実質であり、T1 強調像で眼窩内脂肪ほど高信号にはなりません。

2.誤り。
側脳室は脳脊髄液を含みます。脳脊髄液は T1 強調像では低信号であり、最も高信号を呈する部位ではありません。

3.誤り。
下垂体前葉は造影前 T1 強調像である程度の信号を示しますが、眼窩内脂肪ほど高信号ではありません。

4.正しい。
眼窩内脂肪は T1 緩和時間が短く、T1 強調像で高信号を呈します。この条件で最も高信号になりやすい構造です。

5.誤り。
頭蓋骨皮質はプロトン密度が低く、MR 信号が乏しいため低信号です。高信号にはなりません。

覚えるポイント

  • SE 法で 短 TR・短 TEは T1 強調像です。
  • T1 強調像では 脂肪が高信号になります。
  • 脳脊髄液は T1 強調像で低信号、T2 強調像で高信号です。
  • 骨皮質は MR 信号が乏しく低信号です。
  • TR 500 ms、TE 10 ms を見たら T1 強調像と判断します。

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