76PM81第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

理工学・放射線科学放射線計測装置放射線検出器の構造と特性

潮解性を示す放射線検出器はどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、放射線検出器の材料特性として 潮解性を示すものが問われています。

潮解性とは、空気中の水分を吸収して溶けたり、劣化したりする性質です。

潮解性を示す代表的な検出器材料は NaI(Tl)シンチレータです。

解説

NaI(Tl)シンチレーション検出器は、ヨウ化ナトリウム結晶にタリウムを少量添加したシンチレータを用います。

NaI(Tl)は γ 線検出に広く用いられ、発光量が大きく、検出効率も高いことが特徴です。

しかし、NaI 結晶には 潮解性があります。

空気中の水分を吸収すると、結晶が白濁したり、性能が低下したりします。

そのため、NaI(Tl)シンチレータは通常、アルミニウムケースや光学窓で密封されています。

一方、GM 計数管や比例計数管は気体検出器であり、潮解性を示す結晶を検出媒体として用いるものではありません。

半導体検出器や蛍光ガラス線量計も、NaI(Tl)のような潮解性結晶を代表的特徴とする検出器ではありません。

ひっかけポイント
NaI(Tl) = 潮解性がある は頻出です。
そのため、NaI(Tl)検出器は密封構造で扱われます。

選択肢の確認

1.誤り。
GM 計数管は気体検出器です。潮解性を示す結晶を用いる検出器ではありません。

2.誤り。
比例計数管も気体検出器です。封入ガス中の電離を利用するため、NaI(Tl)のような潮解性結晶とは関係しません。

3.誤り。
半導体検出器は Si、Ge、CdZnTe などの半導体材料を用います。NaI(Tl)の潮解性とは異なります。

4.誤り。
蛍光ガラス線量計は、放射線照射後に生じる蛍光中心を読み取る線量計です。NaI(Tl)のような潮解性を代表的特徴とはしません。

5.正しい。
NaI(Tl)シンチレーション検出器に用いられる NaI 結晶は潮解性を示します。そのため、密封して使用されます。

覚えるポイント

  • NaI(Tl)シンチレータは潮解性を示す
  • 潮解性とは、空気中の水分を吸収して劣化する性質です。
  • NaI(Tl)は密封構造で使用されます。
  • NaI(Tl)は γ 線検出に広く使われます。
  • GM 計数管や比例計数管は気体検出器です。

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