77AM69|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
理工学・放射線科学放射線計測装置放射線検出器の構造と特性
飛跡を利用した放射線検出器はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、飛跡を利用した放射線検出器が問われています。
飛跡を利用する代表的な検出器は、CR-39 です。
CR-39 は固体飛跡検出器であり、荷電粒子が通過した跡を化学エッチングにより可視化して評価します。
解説
CR-39 は、プラスチックを用いた固体飛跡検出器です。
α 線や重荷電粒子、中性子によって生じた反跳粒子などが CR-39 内を通過すると、材料内に微細な損傷の跡が残ります。
この損傷の跡は、そのままでは目に見えません。
化学エッチング処理を行うと、損傷部分が周囲より速く溶け、顕微鏡で観察できるエッチピットとして現れます。
このエッチピットの数や形状を評価することで、放射線の飛跡や線量を推定します。
ひっかけポイント
GM 計数管や比例計数管は放射線が作る電離を電気信号として検出します。
しかし、粒子の飛跡を記録して後から観察する検出器ではありません。
CR-39 の特徴
- 固体飛跡検出器である。
- α 線や重荷電粒子の飛跡を記録できる。
- 中性子測定では反跳陽子などを利用することがある。
- 化学エッチング後に顕微鏡で飛跡を観察する。
- 個人線量計や中性子線量評価に用いられる。
選択肢の確認
1.正しい。
CR-39 は飛跡を利用する固体飛跡検出器です。
放射線による損傷跡をエッチング処理で可視化し、飛跡として評価します。
2.誤り。
GM 計数管は、気体中の電離を利用して放射線を計数する検出器です。
飛跡を記録して評価する検出器ではありません。
3.誤り。
比例計数管は、気体中の電離とガス増幅を利用して放射線を検出します。
飛跡検出器ではありません。
4.誤り。
蛍光ガラス線量計は、放射線照射によりガラス内に生じた蛍光中心を利用して線量を測定します。
飛跡を観察する検出器ではありません。
5.誤り。
NaI(Tl)シンチレーション検出器は、放射線によるシンチレーション光を光電子増倍管などで検出します。
飛跡を利用する検出器ではありません。
覚えるポイント
- CR-39 = 固体飛跡検出器。
- 飛跡は化学エッチングで可視化する。
- α 線、重荷電粒子、中性子測定で重要。
- GM 計数管や比例計数管は気体の電離を利用する。
- NaI(Tl)はシンチレーション光を利用する。