76PM9|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
FPD で正しいのはどれか。2 つ選べ。
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正解: 1・5
正答
1、5
この問題のポイント
この問題では、**FPD〈flat panel detector〉**の変換方式、画素サイズ、補正処理が問われています。
「2 つ選べ。」なので、正しい選択肢は 1 と 5です。
FPD では、空間分解能は画素サイズに強く依存します。また、ゲイン補正は画素ごとの感度むらや X 線変換層のばらつきを補正します。
解説
FPD は、X 線画像をデジタル信号として取得する平面検出器です。
FPD の変換方式には、大きく次の 2 つがあります。
直接変換方式
X 線を電荷に直接変換します。代表的な材料は **a-Se〈アモルファスセレン〉**です。間接変換方式
X 線をまず光に変換し、その光を電気信号に変換します。代表的なシンチレータは CsI や GOS です。
空間分解能は、検出器がどれだけ細かい構造を分離して表現できるかを示します。デジタル検出器では、画素サイズが小さいほど高い空間周波数まで表現しやすくなります。
また、FPD では画像の均一性を保つために補正処理が重要です。
オフセット補正は、X 線を照射しない状態で得られる暗電流や読み出し回路の基準信号を補正します。
ゲイン補正は、均一な X 線を照射した画像などを用いて、画素ごとの感度差や X 線変換層の感度ばらつきを補正します。
ひっかけポイント
a-Se は 直接変換方式です。
間接変換方式では CsI や GOS などのシンチレータを使います。
選択肢の確認
1.正しい。
FPD の空間分解能は画素サイズに依存します。画素サイズが小さいほど細かい構造を表現しやすくなります。
2.誤り。
a-Se は直接変換方式で用いられる代表的材料です。間接変換方式では CsI や GOS などのシンチレータが用いられます。
3.誤り。
直接変換方式では X 線を電荷に変換して読み出します。地磁気の影響を受けるという説明は FPD の特徴として不適切です。
4.誤り。
オフセット補正は、X 線を照射しない状態での暗信号や読み出し系のオフセットを補正する処理です。均一な X 線を照射して行うのは主にゲイン補正です。
5.正しい。
ゲイン補正は、画素ごとの感度差や X 線変換層の感度ばらつきを補正する処理です。均一な画像を得るために重要です。
覚えるポイント
- FPD の空間分解能は 画素サイズに依存します。
- 直接変換方式 = a-Seです。
- 間接変換方式 = CsI、GOS などのシンチレータです。
- オフセット補正は X 線なしの暗信号補正です。
- ゲイン補正は感度むらや変換層のばらつき補正です。