77AM74|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
X 線 CT で正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、X 線 CT の線量指標、撮影条件、ピッチ、dual energy CT の特徴が問われています。
正しいのは、dual energy CT を用いて仮想単色 X 線画像を作成できるという記述です。
dual energy CT は、異なる X 線エネルギー情報を利用して、物質弁別や仮想単色 X 線画像の作成を行うことができます。
解説
CT では、X 線の減弱情報をもとに CT 値を計算し、断層画像を作成します。
dual energy CT は、低エネルギーと高エネルギーの 2 種類の X 線情報を用いる技術です。
これにより、通常の単一エネルギー CT では得にくい情報を抽出できます。
代表的な利用には次のようなものがあります。
- 仮想単色 X 線画像
- ヨードマップ
- 仮想非造影画像
- 尿酸結石とカルシウム結石の鑑別
- 金属アーチファクト低減
- 物質弁別
仮想単色 X 線画像では、あたかも単色 X 線で撮影したような画像を再構成できます。
低 keV 画像ではヨード造影効果が強調され、高 keV 画像では金属アーチファクト低減などに役立ちます。
ひっかけポイント
管電圧を下げるとヨード造影領域の CT 値は一般に上昇しやすくなります。
低管電圧では、X 線エネルギーがヨードの K 吸収端に近づき、ヨードの減弱が強調されるためです。
CT の線量指標
DLP〈dose length product〉は、CTDIvol と撮影範囲の積です。
- DLP = CTDIvol × 撮影長
- 単位は mGy・cm
したがって、DLP の単位は mGy ではありません。
選択肢の確認
1.誤り。
DLP の単位は mGy・cm です。
mGy は CTDIvol などの単位として用いられます。
2.誤り。
管電圧を低くすると、X 線の透過力が低下し、光子不足によりノイズが増加しやすくなります。
低管電圧でノイズが低下するとはいえません。
3.誤り。
ピッチ係数を大きくすると、寝台移動量が大きくなるため、同じ範囲をより短時間で撮影しやすくなります。
撮影時間が長くなるという記述は逆です。
4.誤り。
管電圧が低くなると、ヨード造影領域の CT 値は一般に上昇しやすくなります。
ヨードの K 吸収端に近いエネルギー成分の影響が大きくなるためです。
5.正しい。
dual energy CT では、異なるエネルギー情報を利用して仮想単色 X 線画像を作成できます。
したがって、この選択肢が正答です。
覚えるポイント
- DLP の単位は mGy・cm。
- 低管電圧ではノイズが増えやすい。
- ピッチ係数を大きくすると、同じ範囲の撮影時間は短くなりやすい。
- 低管電圧ではヨード造影効果が強調されやすい。
- dual energy CT では仮想単色 X 線画像を作成できる。