77PM1|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
MRI 検査室の管理で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
MRI 検査室の管理では、強磁場、電波、クエンチ、立入制限区域を区別して理解することが重要です。
特に MRI 室では、静磁場だけでなく、RF パルスによる電波や外部から混入する電波ノイズも画像に影響します。
解説
MRI 装置では、撮像時に RF パルスを用いて水素原子核を励起し、受信信号を画像化します。
そのため、撮影室には電波シールドが設置されます。目的は大きく 2 つです。
- MRI 装置から発生する電波が外部へ漏れることを防ぐ
- 外部からの電波が撮影室内へ入り、画像ノイズやアーチファクトを生じることを防ぐ
したがって、電波シールドの設置目的を述べた 4 が正しいです。
ひっかけポイント
MRI 室の安全管理では、静磁場の管理と電波シールドの管理を分けて考えます。電波シールドは磁場を遮蔽するものではなく、RF ノイズ対策です。
選択肢の確認
1.誤り。
MRI 撮影室内で使用する設備は、磁性体の持ち込み防止や電波ノイズの発生防止に配慮する必要があります。蛍光灯は安定器などがノイズ源となることがあり、「撮影室内の照明は蛍光灯を使用する」と一般化するのは適切ではありません。
2.誤り。
電波法上の扱いは、静磁場の強さだけで単純に決まるものではありません。MRI では RF パルスを用いるため、装置の磁場強度が 0.4 T 以下であれば申請不要とする判断はできません。
3.誤り。
強制クエンチ用排気スイッチは、液体ヘリウムを用いる超電導磁石型 MRI 装置で問題となります。永久磁石型装置では液体ヘリウムの急激な気化によるクエンチを想定しないため、この記述は不適切です。
4.正しい。
電波シールドは、MRI 装置からの漏えい電波と外部から入る電波の影響を防ぐために設置されます。外来電波が入ると画像ノイズやアーチファクトの原因になります。
5.誤り。
MRI の立入制限では、一般に 0.5 mT、すなわち 5 ガウスラインが重要です。0.2 mT を超える領域とする記述は不適切です。
覚えるポイント
- 電波シールドは RF ノイズ対策です。
- 磁気シールドは漏えい磁場対策です。
- クエンチは主に超電導磁石型 MRI 装置で問題になります。
- MRI 室の立入制限では 0.5 mT、5 ガウスラインを押さえます。