77PM2|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
脳卒中が疑われる場合の MRI の撮影順で適切なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
脳卒中が疑われる MRI では、急性期脳梗塞の検出と血管閉塞の評価を優先します。
そのため、最初に重視するのは 拡散強調像と MRA です。
解説
脳卒中が疑われる場合、検査では時間が非常に重要です。特に急性期脳梗塞では、早期に病変を検出できる拡散強調像が最優先になります。
拡散強調像では、水分子の拡散が制限された領域が高信号として描出されやすく、超急性期の梗塞診断に有用です。
次に、MRA によって主幹動脈の閉塞や狭窄を確認します。血栓回収療法などの治療方針に関わるため、血管情報も早期に必要です。
FLAIR 像は陳旧性病変や脳溝の変化、DWI-FLAIR ミスマッチの評価に役立ちます。T2*強調像は出血や微小出血、磁化率変化の確認に有用です。
したがって、拡散強調像 → MRA → FLAIR 像 → T2*強調像 → T2 強調像 → T1 強調像の順である 4 が適切です。
国家試験ではここを押さえる
脳卒中 MRI では、まず DWI、次に MRA と考えます。T1 強調像や T2 強調像から始める選択肢は優先度が低くなります。
選択肢の確認
1.誤り。
MRA から始まっており、急性期脳梗塞の検出に最も重要な拡散強調像が最初ではありません。血管評価も重要ですが、まず拡散強調像で急性期病変を確認します。
2.誤り。
T1 強調像、T2 強調像から開始しており、急性期脳卒中で優先される拡散強調像と MRA が後半になっています。緊急性の高い検査順としては不適切です。
3.誤り。
T1 強調像、T2 強調像、T2*強調像が先に行われ、拡散強調像と MRA が後回しになっています。急性期梗塞や主幹動脈閉塞の評価が遅れるため不適切です。
4.正しい。
拡散強調像で急性期梗塞を評価し、MRA で血管閉塞や狭窄を確認します。その後に FLAIR 像、T2*強調像、T2 強調像、T1 強調像を追加して病変の性状や出血の有無を評価する流れは適切です。
5.誤り。
拡散強調像から始まる点はよいですが、MRA が最後になっています。脳卒中では血管閉塞の有無を早期に確認する必要があるため、MRA を後回しにする順序は適切ではありません。
覚えるポイント
- 急性期脳梗塞の検出は 拡散強調像が最重要です。
- 血管閉塞や狭窄の評価には MRA を用います。
- 出血や微小出血の確認には T2*強調像が有用です。
- 脳卒中 MRI の基本は、DWI を先に撮ることです。