78PM3|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
MRI撮影中に検査室の窓からクエンチによって検査室内が真っ白く曇ったのを 確認した。緊急排気を行ったが動作せず、検査室のドアも開かなくなった。 適切な対応はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
MRIの クエンチ発生時の安全対応 を問う問題です。
クエンチでは液体ヘリウムが急速に気化し、検査室内の酸素濃度低下や室内圧上昇が起こります。患者の救出と換気経路の確保が最優先です。
解説
超電導MRI装置では、冷媒として液体ヘリウムが使われます。クエンチが起こると、液体ヘリウムが大量に気化し、白い霧のように見えることがあります。
通常はクエンチダクトや緊急排気により屋外へ排出されます。しかし、問題文では次の危険な状況がそろっています。
- 検査室内が白く曇っている
- 緊急排気が作動しない
- 検査室のドアが開かない
この状況では、室内圧上昇でドアが開かなくなっている可能性があり、酸素欠乏による窒息の危険があります。直ちに換気・救出経路を確保するため、検査室の窓ガラスを割る対応が適切です。
選択肢の確認
1.正しい。
緊急排気が動作せず、ドアも開かない場合は、患者を救出し酸素欠乏を防ぐために窓ガラスを割って換気・救出経路を確保します。
2.誤り。
消防への連絡は必要になる場合がありますが、設問では患者が閉じ込められている緊急状況です。最優先は検査室内の換気と救出経路の確保です。
3.誤り。
装置の緊急停止ボタンは、MRI撮影や装置動作を停止する目的です。すでにクエンチが起こり、排気不能・ドア開放不能の状態では、酸素欠乏への直接対策としては不十分です。
4.誤り。
空調を切っても、ヘリウムガスの排出や室内圧の改善にはなりません。むしろ換気を妨げる対応は不適切です。
5.誤り。
ハンカチや衣類を口に当てても酸素濃度低下は改善しません。酸欠対策として必要なのは、換気と救出です。
覚えるポイント
- クエンチでは 酸素欠乏 と 室内圧上昇 が重要です。
- ドアが開かない場合は、室内圧上昇を疑います。
- 排気不能・閉じ込めでは、換気と救出経路の確保を最優先します。
MRI安全管理では、「磁性体吸引」「高周波による発熱」「クエンチ時の酸欠」を分けて覚えます。