77PM14第77回 診療放射線技師国家試験 過去問

核医学診療技術学核医学データ解析薬物動態解析

脳血流 SPECT データ解析で正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

脳血流 SPECT のデータ解析では、定量解析統計学的画像解析を区別します。

代表的な考え方は次の通りです。

  • パトラックプロット法:非侵襲的に脳血流を推定する解析法
  • 統計学的画像解析:正常データベースと比較して血流低下部位を評価する方法
  • コンパートメント解析:時間放射能曲線や入力関数を用いる動態解析

解説

脳血流 SPECT では、脳血流の分布を画像として評価するだけでなく、定量値や正常データベースとの比較によって診断能を高めます。

パトラックプロット法は、脳血流 SPECT の定量解析法の 1 つです。動態データを用い、脳への取り込みと入力関数の関係から脳血流を推定します。臨床で用いられる方法では、採血を行わずに非侵襲的に解析できる点が特徴です。

一方、統計学的画像解析では、患者画像を標準脳に空間標準化し、正常データベースとボクセルごとに比較します。その結果を Z スコアなどで表示し、血流低下や相対的な集積低下を客観的に評価します。

統計学的画像解析は、手動で関心領域を設定する方法ではなく、標準化された画像処理と正常データベースとの比較が中心です。また、灰白質体積を評価するものではなく、主に脳血流や集積分布の異常を評価します。

ひっかけポイント
灰白質体積の評価は、MRI を用いた VBM などで扱われます。
脳血流 SPECT の統計学的画像解析では、主に血流分布の低下部位を評価します。

選択肢の確認

1.誤り。
統計学的画像解析では、脳血流 SPECT 画像を正常データベースと比較し、血流低下や集積低下を評価します。灰白質体積そのものを評価する方法ではありません。

2.正しい。
パトラックプロット法では、採血を行わずに脳血流を推定できる解析法が用いられます。非侵襲的に定量評価ができる点が特徴です。

3.誤り。
統計学的画像解析では、標準脳への空間標準化や正常データベースとのボクセル単位の比較を行います。手動で関心領域を設定する ROI 解析とは異なります。

4.誤り。
Z スコアは、患者データが正常データベースの平均からどの程度外れているかを示す指標です。統計学的画像解析ではスタティック画像を用いて算出されることがあり、Z スコア算出に必ずダイナミック画像が必要というわけではありません。

5.誤り。
コンパートメント解析は、放射性医薬品の体内動態をモデル化して解析する方法です。時間変化を扱うため、通常はダイナミックデータや入力関数が必要です。スタティック画像だけで行う解析ではありません。

覚えるポイント

  • パトラックプロット法は、脳血流 SPECT の定量解析で用いられます。
  • パトラックプロット法では、採血を不要とする非侵襲的な解析が可能です。
  • 統計学的画像解析は、正常データベースと比較して血流低下部位を評価します。
  • Z スコアは、正常平均との差を標準偏差で表した指標です。
  • コンパートメント解析は動態データを用いる解析で、スタティック画像のみの解析ではありません。

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