77PM22|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
頭頸部癌の放射線治療における急性期有害事象はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
放射線治療の有害事象は、急性期有害事象と晩期有害事象に分けて考えます。
頭頸部癌の放射線治療で代表的な急性期有害事象は、粘膜炎、皮膚炎、味覚障害、口腔乾燥、嚥下痛などです。
解説
急性期有害事象は、放射線治療中から治療終了後早期に出現する反応です。
放射線により、増殖の速い細胞ほど早く障害を受けます。口腔・咽頭・喉頭などの粘膜上皮は細胞の入れ替わりが速いため、頭頸部照射では粘膜炎がよく起こります。
粘膜炎では、発赤、びらん、潰瘍、疼痛、嚥下痛、摂食困難などがみられます。化学放射線療法では症状が強くなることがあります。
一方、脳壊死、下顎骨壊死、頸動脈狭窄、甲状腺機能低下は、治療後しばらくしてから発生する晩期有害事象として扱います。
ひっかけポイント
頭頸部照射では急性期も晩期も多くの有害事象があります。
「治療中から早期に起こるか」「数か月〜数年後に起こるか」で分けると選びやすくなります。
選択肢の確認
1.正しい。
粘膜炎は、頭頸部癌の放射線治療で代表的な急性期有害事象です。口腔、咽頭、喉頭などの粘膜に発赤、びらん、潰瘍、疼痛が生じます。
2.誤り。
脳壊死は、脳が照射野に含まれた場合などに問題となる晩期有害事象です。治療中すぐに起こる急性期有害事象ではありません。
3.誤り。
下顎骨壊死は、照射後の血流障害や抜歯などを契機に発生することがある晩期有害事象です。頭頸部癌治療では重要ですが、急性期ではありません。
4.誤り。
頸動脈狭窄は、放射線照射後に血管壁障害や動脈硬化性変化が進むことで起こり得る晩期有害事象です。急性期有害事象としては扱いません。
5.誤り。
甲状腺機能低下は、頸部照射後に生じる代表的な晩期有害事象です。治療後しばらく経過してから甲状腺ホルモン低下として問題になります。
覚えるポイント
- 急性期有害事象は、治療中〜治療直後に起こりやすいです。
- 頭頸部照射の急性期有害事象では、粘膜炎を最優先で覚えます。
- 粘膜炎では、疼痛、嚥下痛、摂食困難が問題になります。
- 脳壊死、下顎骨壊死、頸動脈狭窄、甲状腺機能低下は晩期有害事象です。
- 有害事象は、発生時期と照射される臓器をセットで整理します。