77PM57|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
7 Sv の全身被ばくの数か月後に生じる有害事象はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
全身被ばく後の有害事象は、線量と発症時期で整理します。
7 Sv 程度の全身被ばくでは、造血組織が大きく障害され、**骨髄死〈造血器症候群〉**が問題になります。
解説
全身に高線量の放射線を受けると、急性放射線症候群が起こります。
線量が数 Sv 程度になると、骨髄の造血幹細胞が障害され、白血球、赤血球、血小板が減少します。これにより、感染、出血、貧血などが生じ、重症例では骨髄死に至ります。
7 Sv は、骨髄障害が高度になる線量域です。数週間から数か月の経過で造血不全が問題となるため、この問題では骨髄死を選びます。
一方、腸管死はより高線量で消化管上皮が高度に障害された場合に起こり、中枢神経死はさらに高線量で短時間に起こります。発がんは確率的影響であり、通常は年単位の潜伏期間を経て問題になります。
ひっかけポイント
放射線障害は、早く出る症状と遅れて出る影響を区別します。
7 Sv 程度の全身被ばくで数か月後に問題となるのは、造血障害による骨髄死です。
選択肢の確認
1.正しい。
7 Sv の全身被ばくでは骨髄の造血幹細胞が重度に障害されます。白血球減少、血小板減少、感染、出血などが進行し、骨髄死に至ることがあります。
2.誤り。
腸管死は、より高線量の全身被ばくで腸管上皮が高度に障害された場合に起こります。一般に数日から 1〜2 週間程度の経過で問題になります。
3.誤り。
発がんは確率的影響であり、通常は年単位の潜伏期間を経て発生します。数か月後に生じる代表的な有害事象としては不適切です。
4.誤り。
中枢神経死は、非常に高線量の全身被ばくで脳や神経系が障害された場合に起こります。発症は短時間から数日以内であり、7 Sv 程度の数か月後の事象としては合いません。
5.誤り。
放射線宿酔は、被ばく後早期にみられる悪心、嘔吐、倦怠感などの症状です。数か月後に生じる有害事象ではありません。
覚えるポイント
- 7 Sv 程度の全身被ばくでは、骨髄死が重要です。
- 骨髄死は造血幹細胞障害による造血不全で起こります。
- 腸管死はより高線量で、消化管上皮障害により起こります。
- 中枢神経死はさらに高線量で、短時間に起こります。
- 発がんは確率的影響で、通常は長い潜伏期間があります。