77PM58第77回 診療放射線技師国家試験 過去問

理工学・放射線科学放射線の細胞に対する作用組織の放射線感受性

TD5/5 で正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

TD5/5 は、放射線治療における正常組織耐容線量を表す指標です。

意味は、5 年以内に 5%の確率で重篤な有害事象を生じる線量です。

解説

TD は tolerance dose の略で、正常組織がどの程度の線量まで耐えられるかを示す考え方です。

TD5/5 は、治療後 5 年以内に 5%程度の頻度で有害事象が生じる線量を意味します。主に晩期有害事象のリスク評価に使われます。

放射線治療では、腫瘍に十分な線量を与える一方で、正常組織の耐容線量を超えないように治療計画を立てます。TD5/5 は、その正常組織の線量制約を考えるうえで重要です。

単位として用いるのは吸収線量の Gy です。Sv は放射線防護で実効線量や等価線量を表すときに用いられる単位であり、放射線治療の臓器耐容線量を表す単位としては通常用いません。

ひっかけポイント
TD5/5 の「5/5」は、5 Gy を 5 回という意味ではありません。
**5 年以内に 5%**という意味です。

選択肢の確認

1.誤り。
TD5/5 は正常組織の耐容線量を表す指標であり、単位は通常 Gy です。Sv は放射線防護で用いる等価線量や実効線量の単位です。

2.誤り。
TD5/5 は主に晩期有害事象を考えるための指標です。急性期有害事象を示す指標ではありません。

3.誤り。
肺に 5 Gy が照射されている割合を表す指標ではありません。肺の線量体積評価では V5、V20、平均肺線量などが使われます。

4.正しい。
TD5/5 は、5 年間で 5%以下または 5%程度の確率で有害事象が生じる線量を意味する正常組織耐容線量の指標です。

5.誤り。
5 Gy を 5 回照射した場合の有害事象確率という意味ではありません。分割照射回数を表す記号ではなく、5 年と 5%を表しています。

覚えるポイント

  • TD5/5 = 5 年以内に 5%程度の有害事象が生じる線量です。
  • TD は tolerance dose、正常組織耐容線量です。
  • 単位は通常 Gy です。
  • TD5/5 は主に晩期有害事象を考える指標です。
  • 「5 Gy × 5 回」と混同しないようにします。

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