77PM79|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
歯科用 X 線撮影で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
歯科用 X 線撮影では、口内法、パノラマ撮影、セファロ撮影の目的と撮影原理を区別します。
パノラマ X 線撮影では、細い X 線ビームを使うためにスリットが用いられます。
解説
パノラマ X 線撮影は、歯列、上下顎骨、顎関節周囲などを 1 枚の画像として広く描出する撮影法です。
撮影時には、X 線管と検出器が患者の周囲を回転し、歯列弓に沿った断層域を画像化します。このとき、X 線ビームを細く絞るためにスリットが用いられます。
セファロ撮影は、頭部規格撮影とも呼ばれ、矯正歯科などで頭蓋顔面骨格や歯列の位置関係を評価するために用いられます。歯髄観察を目的とする撮影ではありません。
口内法撮影は、フィルムやセンサを口腔内に入れて歯や歯槽骨を撮影する方法です。歯根、根尖病変、歯周組織などの詳細観察に用いられます。
ひっかけポイント
パノラマ撮影は広い範囲を写しますが、原理としては細い X 線ビームを使って回転撮影します。
この「細いビーム」を作るためにスリットが重要です。
選択肢の確認
1.誤り。
セファロ撮影は頭部規格撮影であり、矯正診断などで頭蓋顔面の計測に用いられます。2 倍拡大撮影ではありません。
2.誤り。
セファロ撮影は歯髄観察目的ではありません。歯髄や根尖部の詳細観察には口内法撮影が適しています。
3.正しい。
パノラマ X 線撮影では、X 線ビームを細く絞るためにスリットが用いられます。X 線管と検出器が患者の周囲を回転し、歯列弓に沿った画像を得ます。
4.誤り。
口内法用 X 線撮影は、通常、目的部位に応じた単純撮影として行われます。2 方向撮影によって行われると一般化するのは不適切です。
5.誤り。
口内法用 X 線撮影装置の管電圧は、一般に 60〜70 kV 程度が用いられます。100 kV は通常の口内法撮影としては高すぎます。
覚えるポイント
- パノラマ撮影ではスリットを用います。
- パノラマ撮影は、歯列・顎骨を広範囲に描出します。
- セファロ撮影は頭部規格撮影で、矯正診断に用いられます。
- 口内法撮影は歯や根尖部を詳細に観察します。
- 口内法撮影の管電圧は、一般に 100 kV より低い範囲で用いられます。