78AM83|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
X 線撮影条件で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2.照射野を広くすると画像コントラストが低下する。
問題のポイント
X線撮影条件では、画像の拡大、コントラスト、散乱線、X線のエネルギーなどを分けて考えることが大切です。
特に画像コントラストは、散乱線の影響を強く受けます。
散乱線が増えると、画像全体に余分な信号が重なり、黒白の差が小さくなります。
なぜ2が正しいか
照射野を広くすると、X線が当たる被写体の範囲が広がります。
すると、被写体内で発生する散乱線が増加します。
散乱線は、検出器に到達すると画像にかぶりを加えます。
その結果、目的部位の濃度差が小さくなり、画像コントラストが低下します。
したがって、2.照射野を広くすると画像コントラストが低下する、が正しいです。
他の選択肢との区別
1.撮影距離が長いほど画像の拡大率が大きくなる。
誤りです。
撮影距離、つまり焦点・受像器間距離を長くすると、画像の拡大率は小さくなります。
拡大を少なくするには、撮影距離を長くし、被写体を受像器に近づけます。
2.照射野を広くすると画像コントラストが低下する。
正しいです。
照射野が広いほど散乱線が増え、画像のかぶりが増加してコントラストが低下します。
3.管電圧が高いほど被検者に対する透過性は低下する。
誤りです。
管電圧を高くするとX線の平均エネルギーが高くなり、透過性は上昇します。
ただし、被写体コントラストは低下しやすくなります。
4.管電流が大きいほど入射X線のエネルギーは高くなる。
誤りです。
管電流は主にX線量、つまり発生するX線光子数に関係します。
X線のエネルギーを主に決めるのは管電圧です。
5.エアギャップ法では検出器に到達する散乱線が増加する。
誤りです。
エアギャップ法では、被写体と検出器の距離を離すことで、散乱線が検出器に届きにくくなります。
そのため、検出器に到達する散乱線は減少します。
覚えるポイント
撮影条件は次のように整理します。
- 照射野を広げる:散乱線増加、コントラスト低下
- 撮影距離を長くする:拡大率低下
- 管電圧を高くする:透過性上昇、被写体コントラスト低下
- 管電流を大きくする:X線量増加
- エアギャップ法:散乱線を減らす
本問では、照射野拡大により散乱線が増えて画像コントラストが低下するため、正答は2です。