77PM80第77回 診療放射線技師国家試験 過去問

エックス線撮影機器学X線撮影機器X線CT装置

X 線 CT 装置の体軸方向の空間分解能に影響するのはどれか。 2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・3

正答

2、3

この問題のポイント

この問題は 2つ選べ です。

CT の空間分解能は、方向によって影響する因子が異なります。

  • 体軸方向〈z 方向〉:スライス厚、検出器幅、ピッチ係数、再構成間隔など
  • 画像面内〈x-y 方向〉:FOV、マトリクス数、再構成関数、焦点サイズなど

この問題では、体軸方向の空間分解能を問うているため、スライス厚とピッチ係数が重要です。

解説

CT の体軸方向の空間分解能とは、患者の頭尾方向、つまり z 方向でどれだけ細かい構造を分離できるかを表します。

スライス厚が薄いほど、体軸方向に近接した構造を分離しやすくなります。厚いスライスでは部分容積効果が大きくなり、小さな病変や薄い構造が不明瞭になります。

ピッチ係数は、ヘリカル CT において、寝台移動量と X 線ビーム幅の関係を表します。ピッチが大きすぎると体軸方向のサンプリング間隔が広がり、補間再構成の影響も増えるため、z 方向分解能が低下しやすくなります。

一方、FOV とマトリクス数は主に画素サイズを決める因子であり、画像面内の空間分解能に関係します。X 線検出効率は主に信号量、ノイズ、線量効率に関係し、体軸方向の分解能を直接決める代表因子ではありません。

ひっかけポイント
FOV とマトリクス数は CT で重要ですが、主に面内分解能に関係します。
体軸方向と聞かれたら、まずスライス厚ピッチを考えます。

選択肢の確認

1.誤り。
FOV は撮影または再構成される視野の大きさです。マトリクス数と組み合わせて画素サイズを決めるため、主に画像面内の空間分解能に関係します。体軸方向分解能の代表因子ではありません。

2.正しい。
スライス厚は体軸方向の分解能に直接影響します。スライス厚が薄いほど、z 方向に小さい構造を分離しやすくなります。

3.正しい。
ピッチ係数はヘリカル CT の体軸方向サンプリングに関係します。ピッチが大きくなると、体軸方向のデータ間隔や補間の影響により分解能が低下しやすくなります。

4.誤り。
X 線検出効率は、検出器が X 線をどれだけ効率よく信号に変換するかを表します。ノイズや被ばく線量に関係しますが、体軸方向の空間分解能を直接決める代表因子ではありません。

5.誤り。
マトリクス数は FOV とともに画素サイズを決め、主に画像面内の分解能に関係します。体軸方向の分解能を直接決める因子ではありません。

覚えるポイント

  • CT の体軸方向分解能は z 方向分解能です。
  • スライス厚が薄いほど体軸方向分解能は高くなります。
  • ピッチ係数はヘリカル CT の体軸方向分解能に影響します。
  • FOV とマトリクス数は主に面内分解能に関係します。
  • 体軸方向では、スライス厚、検出器幅、ピッチ、再構成間隔を意識します。

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