77PM83|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
X 線撮影における基準点・線を別に示す。 正しい組合せはどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、X 線撮影で用いる体表基準点・基準線を、骨格模型上の位置から判断します。
画像で イ が示しているのは、胸骨の下端にある剣状突起です。
剣状突起は、胸部・腹部撮影の位置決めで重要な基準点になります。
解説
提示画像では、前面から見た体幹の骨格模型に、ア〜オの基準点・基準線が示されています。
イ の矢印は、胸骨の下端、すなわち胸骨体の下方に続く小さな突起部分を示しています。この部位が剣状突起です。
剣状突起は、胸骨柄、胸骨体に続く胸骨の最下部に位置します。体表上では胸骨下端に触知でき、胸腹部の撮影範囲や中心線設定の目安として使われます。
したがって、正しい組合せは イ 剣状突起です。
画像でまず見るポイント
胸骨は上から、胸骨柄 → 胸骨体 → 剣状突起の順に並びます。
イの矢印は胸骨の下端を指しているため、剣状突起と判断できます。
ひっかけポイント
エの水平線は骨盤付近に引かれていますが、Jacoby〈ヤコビー〉線として選ぶには位置の確認が必要です。
Jacoby〈ヤコビー〉線は、左右の腸骨稜最高点を結ぶ線で、一般に第4腰椎棘突起付近を通る基準線です。画像のエを安易に Jacoby 線と決めつけないようにします。
選択肢の確認
1.誤り。
アは胸骨上部付近を示しています。喉頭隆起は甲状軟骨の前方突出で、頸部前面、いわゆる「のどぼとけ」に相当します。画像のアは喉頭隆起の位置ではありません。
2.正しい。
イは胸骨の下端を示しており、剣状突起に相当します。剣状突起は胸骨体の下方に続く部分で、胸腹部撮影の位置決めで重要な基準点です。
3.誤り。
ウは体幹前面の水平線として示されています。肩甲骨下線は、肩甲骨下角を通る基準線であり、背部側の肩甲骨位置を基準に考える線です。画像のウを肩甲骨下線とするのは不適切です。
4.誤り。
エは骨盤付近の水平線ですが、Jacoby〈ヤコビー〉線は左右の腸骨稜最高点を結ぶ線で、第4腰椎棘突起付近を通る基準線です。画像中のエはこの基準線として正しい組合せではありません。
5.誤り。
オは大腿骨近位部付近を示していますが、小転子は大腿骨近位部の後内側にある突起です。前面像では明瞭に示しにくい構造であり、画像のオの位置を小転子とするのは不適切です。
覚えるポイント
- 剣状突起は胸骨の最下端にあります。
- 胸骨は、上から胸骨柄、胸骨体、剣状突起の順に並びます。
- 喉頭隆起は頸部前面の甲状軟骨の突出です。
- 肩甲骨下線は背部側で肩甲骨下角を基準にする線です。
- Jacoby〈ヤコビー〉線は左右の腸骨稜最高点を結ぶ線で、腰椎穿刺や腰椎撮影の基準として重要です。
- 基準点・線の問題では、名称だけでなく、前面・背面のどちらで確認する基準かも意識します。
