77PM89|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
頭部 CT で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
頭部 CT では、脳実質、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、外傷などを評価します。
特に perfusion CT では、造影剤の時間濃度変化を解析して、脳血流や脳循環動態を評価できます。
解説
perfusion CT は、ヨード造影剤を急速静注し、同じ範囲を連続または反復撮影することで、脳組織内の造影剤濃度変化を解析する検査です。
これにより、次のような指標を評価できます。
- 脳血流量〈CBF〉
- 脳血液量〈CBV〉
- 平均通過時間〈MTT〉
- Tmax などの灌流遅延指標
急性期脳梗塞では、虚血コアやペナンブラの評価、血行再建治療の適応判断などに役立つことがあります。
一方、通常の頭部 CT では、患者は仰臥位で頭部を固定し、上肢を挙上する必要はありません。脳では灰白質の方が白質より CT 値がやや高く見えます。また、造影 CT では現在、非イオン性低浸透圧造影剤などが広く用いられます。
画像診断でのポイント
頭部 CT では、単純 CT で出血や早期虚血変化を確認し、必要に応じて CTA や perfusion CT で血管・循環動態を評価します。
選択肢の確認
1.誤り。
頭部 CT では、上肢を挙上させる体位は通常必要ありません。上肢挙上は胸腹部 CT でアーチファクト低減や撮影範囲確保のために行われることがあります。
2.誤り。
頭部 CT では、灰白質の CT 値は白質よりやや高いです。白質は脂質成分を多く含むため、灰白質より低吸収に見えます。
3.誤り。
頭部 CT のスライス基準線には、眼窩耳孔線〈OM line〉や Reid 基準線などが用いられます。耳垂直線を基準線とする記述は不適切です。
4.正しい。
perfusion CT により、脳血流量、脳血液量、平均通過時間などを解析でき、脳循環動態を把握できます。急性期脳梗塞などで有用です。
5.誤り。
造影 CT では、一般に非イオン性低浸透圧ヨード造影剤が用いられます。イオン性モノマー型造影剤は副作用や浸透圧の問題が大きく、現在の標準的選択としては不適切です。
覚えるポイント
- perfusion CT は脳循環動態を評価します。
- CBF、CBV、MTT などの灌流指標を解析できます。
- 頭部 CT では、灰白質の CT 値は白質よりやや高いです。
- 頭部 CT の基準線には OM line などが用いられます。
- 造影 CT では、一般に非イオン性ヨード造影剤を使用します。