78AM13第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

核医学診療技術学核医学検査装置SPECT装置

TEW 法で推定される散乱線成分を表す式はどれか。 ただし、メインウインドウ幅を W1、低エネルギー側サブウインドウのカウントとウインドウ幅を Clow、W2、高エネルギー側サブウインドウのカウントとウインドウ幅を Chigh、W3 とする。

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正解: 3

正答

3.(Clow/W2 + Chigh/W3)× W1/2

問題のポイント

TEW法は、Triple Energy Window法の略です。
核医学画像で、メインウインドウ内に含まれる散乱線成分を推定して補正する方法です。

TEW法では、

  • メインウインドウ
  • 低エネルギー側サブウインドウ
  • 高エネルギー側サブウインドウ

の3つのエネルギーウインドウを使います。

メインウインドウに含まれる散乱線量を、左右のサブウインドウのカウントから推定します。

考え方

低エネルギー側サブウインドウのカウントを Clow、幅を W2 とすると、単位エネルギー幅あたりの散乱線カウントは、

Clow / W2

です。

高エネルギー側サブウインドウのカウントを Chigh、幅を W3 とすると、単位エネルギー幅あたりの散乱線カウントは、

Chigh / W3

です。

TEW法では、この2つの値の平均を、メインウインドウ内の散乱線の高さとして扱います。

平均値は、

(Clow/W2 + Chigh/W3) / 2

です。

これにメインウインドウ幅 W1 をかけると、メインウインドウ内の散乱線成分になります。

したがって、

散乱線成分 = (Clow/W2 + Chigh/W3) × W1 / 2

となります。

なぜ3が正しいか

選択肢3は、

(Clow/W2 + Chigh/W3)× W1/2

です。

これは、

1.低エネルギー側サブウインドウのカウント密度を求める
2.高エネルギー側サブウインドウのカウント密度を求める
3.両者の平均をとる
4.メインウインドウ幅 W1 をかける

というTEW法の散乱線推定式そのものです。

したがって、正答は3です。

他の選択肢との区別

1.(Clow+Chigh)×W1/2
誤りです。
サブウインドウの幅 W2、W3 で割っていないため、単位エネルギー幅あたりのカウントに直せていません。

2.(Clow+Chigh)×W1/(W2+W3)
誤りです。
一見、幅で補正しているように見えますが、低エネルギー側と高エネルギー側のカウント密度を別々に求めて平均するTEW法の式とは異なります。

3.(Clow/W2+Chigh/W3)×W1/2
正しいです。
左右のサブウインドウのカウント密度を平均し、メインウインドウ幅をかける式です。

4.(Clow/W2+Chigh/W3)×W1
誤りです。
2つのカウント密度を足したあと平均をとる必要があります。
1/2がないため、散乱線成分を過大評価します。

5.(W2/Clow+W3/Chigh)×W1/2
誤りです。
カウントをウインドウ幅で割るべきところが逆になっています。

覚えるポイント

TEW法の散乱線推定式は、

散乱線成分 = { Clow/W2 + Chigh/W3 } × W1 / 2

です。

ポイントは、

  • サブウインドウのカウントを幅で割って「カウント密度」にする
  • 低エネルギー側と高エネルギー側の平均をとる
  • 最後にメインウインドウ幅 W1 をかける

という流れです。

本問では、この形に一致する3が正答です。

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