78AM51|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
播種性血管内凝固〈DIC:disseminated intravascular coagulation〉で認められる のはどれか。
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正解: 2
正答
2.D-ダイマー増加
問題のポイント
播種性血管内凝固〈DIC〉は、全身の血管内で凝固反応が過剰に起こる病態です。
血管内に微小血栓が多発し、その結果として血小板や凝固因子が消費されます。
さらに、できた血栓を溶かそうとして線溶系も亢進します。
そのため、DICでは「凝固」と「線溶」が同時に進むことを理解するのが重要です。
なぜD-ダイマーが増加するか
D-ダイマーは、安定化フィブリンがプラスミンによって分解されたときに生じる分解産物です。
DICでは、血管内でフィブリン血栓が多く形成されます。
その血栓が線溶によって分解されるため、D-ダイマーが増加します。
したがって、DICで認められる検査所見として、2.D-ダイマー増加が正しいです。
他の選択肢との区別
1.血小板数増加
誤りです。
DICでは血栓形成に血小板が消費されるため、血小板数は低下します。
2.D-ダイマー増加
正しいです。
フィブリン血栓の形成と分解が進むため、D-ダイマーが増加します。
3.フィブリノゲン増加
誤りです。
DICでは凝固因子が消費されるため、フィブリノゲンは低下することが多いです。
ただし炎症の影響で初期に高めに見えることもありますが、典型的には消費により低下を考えます。
4.プラスミノゲン増加
誤りです。
線溶系が亢進すると、プラスミノゲンはプラスミンへ変換され消費されます。
そのため増加ではなく低下しやすくなります。
5.活性化部分トロンボプラスチン時間短縮
誤りです。
DICでは凝固因子が消費されるため、APTTは延長しやすくなります。
短縮ではありません。
覚えるポイント
DICの検査所見は「血栓を作る材料が消費され、血栓分解産物が増える」と覚えると整理しやすいです。
増加:
- D-ダイマー
- FDP
低下:
- 血小板数
- フィブリノゲン
- 凝固因子
延長:
- PT
- APTT
本問では、DICで増加するD-ダイマーが正答です。