78AM57第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

理工学・放射線科学放射線の人体への影響大線量被ばくによる死

体重 60 kg の男性が γ 線の全身急性被ばくをしたときの半致死線量(LD50/60)に相 当する吸収エネルギー[J]はどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4.240

問題のポイント

吸収線量 Gy は、物質1 kgあたりに吸収されたエネルギーを表す単位です。

1 Gy = 1 J/kg

です。

本問では、γ線による全身急性被ばくでの半致死線量〈LD50/60〉に相当する吸収エネルギーを求めます。

LD50/60とは

LD50/60とは、被ばく後60日以内に50%が死亡する線量を意味します。

ヒトのγ線またはX線の全身急性被ばくでは、治療を考慮しない場合、LD50/60はおよそ4 Gy程度とされます。

したがって、本問では半致死線量を4 Gyとして計算します。

計算

吸収線量は、

吸収線量 = 吸収エネルギー ÷ 質量

なので、

吸収エネルギー = 吸収線量 × 質量

となります。

体重は60 kg、線量は4 Gyです。

4 Gy = 4 J/kg

したがって、

4 J/kg × 60 kg = 240 J

となります。

よって、吸収エネルギーは240 Jです。

他の選択肢との区別

1.60
60 Jは、60 kgの人で1 Gyに相当します。LD50/60としては低すぎます。

2.120
120 Jは、60 kgの人で2 Gyに相当します。半致死線量としては低い値です。

3.180
180 Jは、60 kgの人で3 Gyに相当します。LD50/60として本問で用いる4 Gyには届きません。

4.240
正しいです。
4 Gy × 60 kg = 240 J です。

5.480
480 Jは、60 kgの人で8 Gyに相当します。LD50/60よりかなり高い線量です。

覚えるポイント

放射線の吸収線量では、

1 Gy = 1 J/kg

を必ず押さえます。

また、γ線・X線の全身急性被ばくにおけるヒトのLD50/60は、およそ4 Gyとして計算することが多いです。

本問では、

4 Gy × 60 kg = 240 J

となるため、正答は4です。

関連問題

78AM5678AM58
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)