78PM55|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
放射線の生体作用を強める効果がある物質はどれか。
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正解: 5
正答
5.ミソニダゾール
この問題のポイント
放射線の生体作用を強める物質、つまり放射線増感剤を選ぶ問題です。
放射線の効果を強める物質を 放射線増感剤 といいます。
一方、放射線の障害を弱める物質を 放射線防護剤 といいます。
この問題では、放射線増感作用をもつ物質を選びます。
選択肢の中で放射線増感剤として重要なのは ミソニダゾール です。
したがって、正答は
5.ミソニダゾール
です。
解説
腫瘍の中には、酸素が少ない低酸素細胞が存在することがあります。
低酸素細胞は、酸素が十分にある細胞よりも放射線に抵抗性を示します。
これは、酸素があると放射線によるDNA損傷が固定されやすくなり、細胞死につながりやすいためです。
逆に低酸素状態では、放射線の効果が弱くなりやすくなります。
ミソニダゾールは、低酸素細胞に対して酸素に似た働きを示し、放射線による障害を強めます。
そのため、放射線増感剤として知られています。
一方、システイン、アミホスチン、グルタチオン、システアミンは、放射線障害を軽減する方向に働く物質として整理します。
選択肢の確認
1.システイン
誤りです。
システインはSH基をもつ物質で、フリーラジカルを除去する方向に働きます。
放射線防護作用を示す物質として扱われます。
放射線の生体作用を強める物質ではありません。
2.アミホスチン
誤りです。
アミホスチンは放射線防護剤として知られています。
正常組織の放射線障害を軽減する目的で使われることがあります。
増感剤ではありません。
3.グルタチオン
誤りです。
グルタチオンは抗酸化作用をもつ物質です。
放射線で生じる活性酸素やフリーラジカルを減らす方向に働くため、防護的に作用します。
4.システアミン
誤りです。
システアミンもSH基をもつ放射線防護物質として知られています。
放射線の作用を強めるのではなく、障害を軽減する方向に働きます。
5.ミソニダゾール
正しいです。
ミソニダゾールは低酸素細胞に対する放射線増感剤です。
放射線の生体作用を強める物質として、本問の正答です。
覚えるポイント
放射線の作用を強めるか、弱めるかで整理します。
放射線増感剤
- ミソニダゾール
- 低酸素細胞の放射線感受性を高める
放射線防護剤
- システイン
- アミホスチン
- グルタチオン
- システアミン
ポイントは、
ミソニダゾールは増感剤、SH化合物は防護剤
と覚えることです。
この問題では、放射線の生体作用を強める物質を問うているため、正しい選択肢は
5.ミソニダゾール
です。