78PM54第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

基礎医学大要健康と公衆衛生疫学的方法による健康の理解

集団を一定期間追跡調査する前向き観察研究はどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2.コホート研究

この問題のポイント

疫学研究の種類を問う問題です。

問題文では、

  • 集団を対象にする
  • 一定期間追跡する
  • 前向きに観察する
  • 介入ではなく観察研究である

という条件が示されています。

この条件に合うのは コホート研究 です。

したがって、正答は
2.コホート研究
です。

解説

コホート研究では、ある共通の特徴をもつ集団を設定し、その集団を時間の経過とともに追跡します。

たとえば、

  • 喫煙している群と喫煙していない群を追跡する
  • 放射線被ばくの有無で群を分けて追跡する
  • 生活習慣と病気の発生を追跡する

といった研究がコホート研究です。

研究開始時点では、まだ結果、つまり病気の発生が起こっていない人を含めて追跡し、将来どのくらい発症するかを調べます。

そのため、コホート研究は、曝露と発症の時間的関係を調べやすい研究です。

選択肢の確認

1.横断研究
誤りです。
横断研究は、ある一時点で集団の状態を調べる研究です。
たとえば、ある時点での有病率や生活習慣を調査します。
一定期間追跡する研究ではありません。

2.コホート研究
正しいです。
コホート研究は、ある集団を一定期間追跡し、曝露と疾患発生の関係を調べる観察研究です。
前向き観察研究の代表です。

3.症例対照研究
誤りです。
症例対照研究は、すでに病気になった人と、病気になっていない人を比較し、過去の曝露歴を調べる研究です。
基本的には後ろ向きに原因を探る研究です。

4.生態学的研究
誤りです。
生態学的研究は、個人ではなく地域や集団単位のデータを使って関連を調べる研究です。
集団を個人単位で一定期間追跡する前向き研究ではありません。

5.ランダム化比較試験
誤りです。
ランダム化比較試験は、対象者をランダムに介入群と対照群に分け、治療や予防法の効果を調べる介入研究です。
観察研究ではありません。

覚えるポイント

疫学研究は、調べ方で整理すると覚えやすいです。

  • 横断研究:一時点を切り取って調べる
  • コホート研究:集団を追跡して発症を調べる
  • 症例対照研究:病気の有無から過去の曝露を調べる
  • 生態学的研究:地域や集団単位で比較する
  • ランダム化比較試験:介入をランダムに割り付ける

問題文に
一定期間追跡前向き観察研究
とあれば、コホート研究を選びます。

この問題では、正しい選択肢は
2.コホート研究
です。

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