36AM96第36回 管理栄養士国家試験 過去問

応用栄養学第36回午前・問82〜97

習慣的な持久的運動による生理的変化に関する記述である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

習慣的な持久的運動に対する心肺機能、糖・脂質代謝、血圧、骨の適応を問う問題です。運動中の一時的な変化ではなく、トレーニングを続けた後の慢性的な適応を考えます。

解説

最大酸素摂取量は、激しい運動時に体内へ取り込み、運搬し、利用できる酸素量の最大値で、全身持久力の代表的指標です。持久的運動を続けると、心拍出量、骨格筋の毛細血管密度、ミトコンドリアの量と機能などが適応し、最大酸素摂取量が増加します。
また、骨格筋のグルコース利用能が高まり、インスリン感受性が改善します。血中HDLコレステロールは上昇する方向、安静時血圧は低下する方向に変化します。骨密度への効果は運動の荷重方法により異なりますが、習慣的な持久的運動の一般的変化を「骨密度が低下する」とするのは誤りです。

選択肢の確認

1.インスリン抵抗性は、増大する。
適当でない。骨格筋でのグルコース取り込みが改善するため、インスリン抵抗性は増大せず低下します。

2.血中HDL コレステロール値は、低下する。
適当でない。習慣的な有酸素運動は、血中HDLコレステロール値を上昇させる方向に働きます。

3.安静時血圧は、上昇する。
適当でない。血管内皮機能の改善や交感神経活動の調整などにより、安静時血圧は一般に低下する方向に変化します。

4.骨密度は、低下する。
適当でない。歩行やジョギングなど荷重がかかる運動は骨量の維持に寄与します。水泳や自転車のような非荷重運動では骨への効果が小さいことはありますが、骨密度低下が一般的な適応ではありません。

5.最大酸素摂取量は、増加する。
最も適当。心臓の酸素運搬能と骨格筋の酸素利用能が改善するため、最大酸素摂取量は増加します。

覚えるポイント

  • 持久的運動で心肺機能と筋の酸素利用能が高まり、最大酸素摂取量が増加
  • インスリン抵抗性は低下、HDLコレステロールは上昇、安静時血圧は低下する方向
  • 骨への効果は荷重の種類で異なるが、骨密度低下が一般的な適応ではない

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