36PM169|第36回 管理栄養士国家試験 過去問
給食施設におけるインシデントレポートに関する記述である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
給食施設におけるインシデントレポート(ヒヤリハット報告)の目的と運用方法を問う問題です。アクシデント(事故)との違いがポイントです。
解説
インシデントとは、事故には至らなかったものの、ヒヤリとしたりハッとしたりした出来事(ヒヤリハット)のことです。実際に利用者に危害が及んだ事故はアクシデントといい、報告書も区別されます。
インシデントレポートは、体験した本人(当事者)が報告するもので、目的は再発防止と事故の未然防止です。報告者の責任追及に使うと報告が集まらなくなるため、責任を問う目的では用いません。収集した情報は分析し、結果を従事者全員で共有することで、危機管理に対する意識向上や作業手順の改善につながります。
選択肢の確認
1.給食利用者に危害が及んだ事故について報告する。
誤り。利用者に危害が及んだ事故はアクシデントであり、アクシデントレポートで報告します。インシデントレポートは事故に至る前のヒヤリハット事例を報告するものです。
2.作業観察を行って作成する。
誤り。インシデントレポートは、ヒヤリハットを体験した当事者自身が報告・作成するものです。第三者の作業観察によって作成するものではありません。
3.報告者の責任を問うことに活用する。
誤り。責任追及に使うと報告が抑制されてしまいます。目的は原因分析と再発防止であり、個人の責任を問うためのものではありません。
4.分析結果は、給食従事者に公開しない。
誤り。分析結果は従事者全員で共有し、再発防止策の徹底や意識向上に活用します。
5.給食従事者の危機管理に対する意識向上につながる。
最も適当。ヒヤリハット事例の報告・分析・共有を通じて、従事者一人ひとりの危機管理意識が高まり、事故の未然防止につながります。
覚えるポイント
- インシデント=事故に至らなかったヒヤリハット、アクシデント=実際に危害が及んだ事故。
- インシデントレポートは当事者が報告し、目的は再発防止(責任追及ではない)。
- 分析結果は全員で共有し、危機管理意識の向上に活用する。