40AM5第40回 管理栄養士国家試験 過去問

社会・環境と健康第40回午前・問1〜16

喫煙と疾病の罹患に関するあるコホート研究の結果を表に示した。交絡因子の影響は考えないものとする。この結果で示される喫煙と各疾病の罹患に関する説明である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。 表 あるコホート研究による喫煙者と非喫煙者における疾病の罹患率 10 万人年に対する罹患率 肺がん 脳卒中 虚血性心疾患 COPD 喫煙者 130 1500 2500 30 非喫煙者  10  750 1000  4

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

コホート研究の表から、関連の強さ(相対危険)と、対策の効果の大きさ(寄与危険や減少数)を区別して読み取る問題です。

解説

関連の強さは、相対危険(罹患率の比)で評価します。喫煙者÷非喫煙者で計算します。

各疾病の相対危険
肺がん130÷10=13倍、脳卒中1500÷750=2倍、虚血性心疾患2500÷1000=2.5倍、COPD30÷4=7.5倍。

関連が最も強いのは肺がん(13倍)です。

一方、喫煙をやめたときに減る罹患者数は、寄与危険(喫煙者−非喫煙者の罹患率の差)で考えます。
虚血性心疾患2500−1000=1500、脳卒中1500−750=750、肺がん130−10=120、COPD30−4=26。差が最大なのは虚血性心疾患で、減少数が最も大きくなります。

注意。相対危険(比)は関連の強さ、寄与危険(差)は対策で防げる量を表します。役割が違います。

選択肢の確認

1.喫煙と疾病の罹患との関連は、虚血性心疾患の方が肺がんより強い。
適当でない。相対危険は肺がん13倍、虚血性心疾患2.5倍で肺がんの方が強いです。

2.喫煙と疾病の罹患との関連は、脳卒中の方が肺がんより強い。
適当でない。脳卒中2倍より肺がん13倍の方が強いです。

3.喫煙と疾病の罹患との関連は、COPD で最も弱い。
適当でない。COPDは7.5倍で、最も弱いのは脳卒中の2倍です。

4.喫煙による影響が全て取り除かれたとき、減少すると考えられる罹患者数は、脳卒中の方がCOPD より少ない。
適当でない。寄与危険は脳卒中750、COPD26で、脳卒中の方が多く減少します。

5.喫煙による影響が全て取り除かれたとき、罹患者数が最も減少すると考えられる疾患は、虚血性心疾患である。
最も適当。寄与危険が1500と最大で、減少数が最も大きくなります。

覚えるポイント

  • 相対危険(比)=関連の強さ、肺がんが最大
  • 寄与危険(差)=喫煙をやめて減らせる量、虚血性心疾患が最大
  • 比と差の役割を混同しない

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