40PM171|第40回 管理栄養士国家試験 過去問
次の文を読み「171」、「172」に答えよ。 K 小学校に勤務する栄養教諭である。K 小学校では、毎年4月と10 月に児童の身体測定を行い成長曲線を作成している。10 月の身体測定後に、肥満度が高かった児童の保護者に、測定結果と一緒に個別相談の案内を出した。ある児童(小学5年生男子、10 月測定時11 歳0か月)の保護者から相談の希望があり、11 月に個別相談を行うことになった。相談時に、児童の生活習慣と1日の食事内容を聞き取った。 図は、児童の小学校入学以降の身長、体重、肥満度の記録である。この児童の身体状況に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。 ※曲線右側の数値は、パーセンタイルである。 図 児童の身長、体重、肥満度の記録 身長は小学校入学後からおおむね同じパーセンタイル帯に沿って伸びている。一方、体重は年齢とともに上側のパーセンタイル曲線を横切って増えている。 肥満度は入学時に20%未満で、8歳頃までは20%前後で推移し、9歳を過ぎた頃から上昇が大きくなる。11歳0か月時は約40%で、50%には達していない。 「児童生徒等の健康診断マニュアル 平成27 年度改訂」より引用。改変した様式をもとに作図。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
児童の成長曲線(身長・体重・肥満度の推移)を読み取り、身体状況を正しく評価する問題です。肥満度の判定基準と成長曲線の見方が鍵になります。
解説
学童期の肥満は肥満度で判定します。肥満度は、実測体重が身長別標準体重より何%重いかを示す値で、20%以上30%未満が軽度肥満、30%以上50%未満が中等度肥満、50%以上が高度肥満です。
成長曲線では、身長・体重それぞれの曲線が基準線(パーセンタイル曲線)に沿って伸びているかを確認します。体重の曲線が基準線を上向きに横切って(チャンネルを超えて)増えていく場合は、身長の伸びに比べて体重の増加が過大であり、肥満の進行を示します。
この児童は、肥満度が高いとして個別相談の対象になった経緯と、体重曲線が上のパーセンタイル帯へ移行していることから、「身長の伸びに対して体重の増え方が大きくなってきている」と評価できます。
図表で見るポイント
縦軸(身長cm・体重kg・肥満度%)と横軸(年齢)、曲線右側のパーセンタイル値を確認し、児童の実測値の曲線が基準線に沿っているか、横切って上昇しているかを読み取りましょう。肥満度の欄では、20%・30%・50%のラインをどの時期に超えたかが判定の手がかりです。
選択肢の確認
1.身長は、11 歳0か月にしては高い方である。
誤り。図の身長曲線は基準線に沿った標準的な伸びであり、高い方とはいえません。体重・肥満度の増加が問題であり、身長が高いための体重増ではありません。
2.身長の伸びに対して、体重の増え方が大きくなってきている。
最も適当。体重の曲線が基準線を上向きに横切って増加しており、身長の伸びに見合わない体重増加、すなわち肥満の進行を示しています。
3.入学時は、軽度の肥満であった。
誤り。軽度肥満は肥満度20%以上30%未満です。図では入学時の肥満度は20%未満であり、肥満には該当しません。
4.現在は、高度の肥満である。
誤り。高度肥満は肥満度50%以上です。図の現在の肥満度は50%には達していません。
5.肥満度は、8歳から急に上がり始めた。
誤り。図では8歳時点ですでに急上昇を始めたとは読めず、9歳頃から増加が明瞭になり、10歳以降に上昇がさらに大きくなっています。
覚えるポイント
- 肥満度:20%以上30%未満が軽度、30%以上50%未満が中等度、50%以上が高度肥満。
- 成長曲線で体重曲線が基準線を上向きに横切るのは、肥満進行のサイン。
- 肥満度が上がり始めた時期と生活習慣の変化を関連づけて評価する。