113PM082|第113回 看護師国家試験 過去問
市町村による大腸がん colon cancer 検診の項目はどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: 1・4
正答
1・4
この問題のポイント
市町村が実施する対策型大腸がん検診の標準的項目は、問診と便潜血検査(2日法)です。この検診は健康増進法に基づき、40歳以上を対象に年1回実施され、陽性者のみが精密検診(大腸内視鏡)を受けます。検診の目的は早期発見を促すため、簡易で効果的で、医療機関に負担をかけない形で実施されるため、問診と便潜血検査が中心です。
解説
対策型大腸がん検診は、市町村が主導して実施される公的検診で、問診と便潜血検査(免疫学的便潜血検査2日法)が標準的項目です。問診では自覚症状、既往歴、家族歴を確認し、リスクの把握と精密検診の勧奨判断に活かされます。便潜血検査は、便中に血液が混入しているかどうかを検出する方法で、国際的にも死亡率低下効果が確認されています。他の検査は、対策型検診のガイドライン外です。直腸診は下部直腸に限られ、科学的根拠が乏しく実施されません。血液検査(例:CEA)は感度・特異度が不十分で採用されていません。腹部エックス線検査は大腸の病変を正確に描出できないため、検診として使用されません。
選択肢の確認
1.問 診:正解。リスク把握のため基本的な項目。
2.直腸診:非正解。科学的根拠が乏しく、対策型検診から除外。
3.血液検査:非正解。腫瘍マーカーは感度・特異度が不十分。
4.便潜血検査:正解。免疫学的2日法が国際的に効果が確認されている。
5.腹部エックス線検査:非正解。大腸病変の検出に限界があり、対策型では使用されない。
覚えるポイント
「40歳以上、年1回、問診+便潜血検査(2日法)」を5大がん検診の一つとして、シンプルに覚える。市町村が実施する対策型検診は、精密検診の前段階であり、早期発見を目的とする。