115AM017|第115回 看護師国家試験 過去問
免疫抑制作用があるのはどれか。
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正解: 4
正答
4.副腎皮質ステロイド
この問題のポイント
免疫反応を「抑える」薬か「補う」薬かを区別できるかが鍵です。副腎皮質ステロイドは、T細胞の増殖を抑制し、サイトカイン(IL-2、TNF-αなど)の産生を低下させ、マクロファージや好中球の活性を低下させるため、全身的な免疫反応を強力に抑制します。この作用は、自己免疫疾患や移植後の拒絶反応予防などに用いられます。
解説
副腎皮質ステロイドは、グルココルチコイド受容体に結合してNF-κBやAP-1の働きを阻害し、炎症性サイトカインの生成を抑制します。これにより、免疫細胞の機能が低下し、免疫反応全体がダウンレギュレートされます。この特性から、免疫抑制作用を持つ代表的な薬剤として位置づけられています。
選択肢の確認
1.抗ヒスタミン薬:ヒスタミンのH1受容体への結合をブロックするだけで、免疫細胞の機能そのものに影響を与えないため、免疫抑制とは言えない。
2.インターフェロン:ウイルス対抗や免疫賦活を促進する薬で、免疫を「高める」作用を持つ。免疫抑制作用は持たない。
3.ヒト免疫グロブリン:抗体の補充や中和作用を主とする。免疫の「補強」に働き、抑制とは異なる。
4.副腎皮質ステロイド:T細胞の増殖やサイトカイン産生を抑制し、全身的な免疫反応を低下させるため、免疫抑制作用を持つ。
覚えるポイント
「免疫を抑える」薬は、副腎皮質ステロイドが代表。症状を抑える薬(抗ヒスタミン)や免疫を高める薬(インターフェロン)とは異なるメカニズムを持つため、主作用機序を正確に把握することが重要です。