115AM049|第115回 看護師国家試験 過去問
慢性疾患がある成人のアドヒアランスを高める要因はどれか。
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正解: 4
正答
4.療養方法の利益と害が分かる。
この問題のポイント
アドヒアランスとは、患者が治療方針に合意し、主体的に実行する姿勢です。その中心となる要素は「理解と納得」です。慢性疾患では治療が長期化するため、患者が療養行動の意義(利益)とリスク(害)を自ら把握できるかどうかが、継続的な行動に直接影響します。
解説
患者が治療の利益(例:血圧の低下、血糖値の安定)と害(例:副作用、生活の負担)を理解することで、治療行動に意味づけが生まれ、主体的に取り組むことができます。これはWHOが指摘する「治療内容に関する正しい理解」がアドヒアランス向上の鍵である理由です。一方、自覚症状がない場合、患者は「困っていない」と感じ、行動を続ける動機が不足します。治療費が高額である場合、経済的負担から行動を控えたり、服薬を減らす傾向があります。また、療養方法が複雑であると、生活に取り入れづらく、実行率が低下します。
選択肢の確認
1.自覚症状がない。:症状が見えないため、治療の必要性を実感できず、行動を中断するリスクがある。
2.治療費が高額である。:経済的負担が増し、治療行動を自発的に実行する意欲が低下する。
3.療養方法が複雑である。:行動の負担が増大し、実行率が低下する。
4.療養方法の利益と害が分かる。:患者がその行動の意義とリスクを理解し、納得して主体的に実行できるため、アドヒアランスを高める要因。
覚えるポイント
「理解と納得」がアドヒアランスの核。慢性疾患では、治療の「メリットとリスク」を患者が自ら把握できるかどうかが、長期的な自己管理の成功を決める。看護師は、その理解を支援する情報提供や、患者の価値観に合わせた説明を通じて、合意形成を促す必要があります。