44PM14|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
図の回路で可変抵抗の抵抗値 r を 0 Ωから次第に大きくなるように変化させた。r と端子 ab 間の電位差 V の関係を表すグラフはどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、ブリッジ回路の分圧と、可変抵抗 r を変化させたときの端子 ab 間電位差 Vの変化を読み取ります。
図では、左右の端子間に電源 E が接続され、上側の枝は R と r、下側の枝は R と R の直列回路になっています。
端子 a は上側の分圧点、端子 b は下側の分圧点です。
したがって、a と b の電位をそれぞれ求め、差を考えます。
解説
電池記号では、長い線が正極です。図では左側が正、右側が負と考えられます。
左側の電位を E、右側の電位を 0 として考えます。
まず、下側の枝を見ます。
下側は R と R が直列です。
同じ抵抗で電圧 E を2等分するため、中央の点 b の電位は、
V_b = E / 2
です。
次に、上側の枝を見ます。
上側は、左から R、右に可変抵抗 r が直列に接続されています。
端子 a は R と r の間にあります。
分圧の考え方より、右側の抵抗 r にかかる電圧、つまり右端を基準にした a の電位は、
V_a = E × r / (R + r)
です。
問題の図では、V は b から a へ向かう矢印で示されています。
つまり、
V = V_a - V_b
として考えます。
したがって、
V = E × r / (R + r) - E / 2
整理すると、
V = E × { r / (R + r) - 1 / 2 }
V = E × { 2r - (R + r) } / { 2(R + r) }
V = E × (r - R) / { 2(R + r) }
となります。
この式から、r の変化に対する V の様子を確認します。
まず、r = 0 のとき、
V = E × (0 - R) / { 2(R + 0) }
V = -E / 2
となり、V は負です。
次に、r = R のとき、
V = E × (R - R) / { 2(R + R) }
V = 0
となります。
さらに、r が非常に大きくなると、
V は +E / 2 に近づきます。
つまり、V は r が大きくなるにつれて、負の値から始まり、0を通過し、正の値へ増加していきます。ただし、増加のしかたは直線ではなく、しだいにゆるやかになり、+E / 2 に近づく形です。
この形に合うのは、2. のグラフです。
図で見るポイント
b は下側の R と R の中点なので、常に E / 2 です。
a は上側の R と r の中点なので、r が大きくなるほど右側抵抗にかかる電圧が大きくなり、a の電位が上がります。
そのため、V = V_a - V_b は負から正へ変化します。
ひっかけポイント
r = 0 のときに V が 0 になると考えると誤りです。r = 0 では a は右側端子と同じ電位になり、b は E / 2 なので、V = -E / 2 になります。
選択肢の確認
1.
図選択肢です。
誤り。
1のグラフは、r が変化しても V が一定の正の値をとる形です。しかし実際には、a の電位は r によって変化するため、V は一定ではありません。
2.
図選択肢です。
正しい。
2のグラフは、r = 0 で V が負、r が大きくなると増加し、途中で0を通過し、その後は正の値に近づく形です。V = E × (r - R) / { 2(R + r) } の変化と一致します。
3.
図選択肢です。
誤り。
3のグラフは、r = 0 で V が正で、r が大きくなるにつれて減少して負になります。実際の V はその逆で、負から正へ増加します。
4.
図選択肢です。
誤り。
4のグラフは、V が一度増加した後に減少する山形です。この回路では、r が大きくなるにつれて V は単調に増加し、山形にはなりません。
5.
図選択肢です。
誤り。
5のグラフは、V が一度減少した後に増加する谷形です。この回路の V は、r の増加に対して単調に増加するため、谷形にはなりません。
覚えるポイント
- 分圧回路では、各抵抗にかかる電圧は抵抗値の比で決まります。
- 下側の R と R の中点 b は、常に E / 2 です。
- 上側の中点 a の電位は E × r / (R + r) です。
- 端子間電位差は V = V_a - V_b で考えます。
- この問題では V = E × (r - R) / { 2(R + r) } となります。
- r = 0 で V は負、r = R で V は0、r が大きくなると正の値に近づきます。
- 正しいグラフは、負から始まり、0を通って、正の値へゆるやかに近づく 2. です。
