44PM56|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
患者漏れ電流で直流許容値が規定されている主な理由はどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、患者漏れ電流のうち、直流成分の許容値が規定される理由が問われています。
直流電流が人体組織や体液中を流れると、電極や接触部で電気分解が起こり、組織損傷を生じるおそれがあります。
したがって、直流患者漏れ電流の許容値が規定されている主な理由は、電気分解による人体組織損傷を防ぐためです。
解説
患者漏れ電流とは、ME機器から患者を通って流れる可能性のある不要な電流です。
交流電流では、周波数や電流経路によって、感電、筋刺激、心室細動、ミクロショックなどが問題になります。
一方、直流電流では、神経や筋の刺激だけでなく、電極や体液との界面で起こる電気化学反応が重要です。
直流が流れ続けると、電荷が一方向に移動し続けます。その結果、電極周囲で電気分解が起こり、pH変化、ガス発生、化学的な組織障害などが生じる可能性があります。
そのため、患者漏れ電流では交流だけでなく、直流成分についても許容値が規定されます。
ひっかけポイント
ミクロショック対策は患者漏れ電流全体で重要ですが、直流許容値の主な理由として問われている場合は、電気分解による組織損傷を選びます。
選択肢の確認
1.ミクロショック対策のため。
誤り。
ミクロショック対策は患者漏れ電流管理で重要ですが、直流許容値が規定される主な理由としては電気分解による組織損傷がより適切です。
2.3P コンセントで使用するため。
誤り。
3Pコンセントは保護接地を含む電源接続に関係します。直流患者漏れ電流の許容値を規定する主な理由ではありません。
3.周波数が低いほど感電閾値が下がるため。
誤り。
これは交流電流の周波数特性に関係する考え方です。直流許容値の主な理由としては不適切です。
4.内部電源で動作する ME 機器があるため。
誤り。
内部電源機器でも漏れ電流の安全管理は必要ですが、直流許容値が規定される主な理由ではありません。
5.電気分解によって人体組織を損傷する恐れがあるため。
正しい。
直流電流が流れると、電極や体液との界面で電気分解が生じ、化学的な組織損傷を起こす可能性があります。これが直流許容値を規定する主な理由です。
覚えるポイント
- 患者漏れ電流は、ME機器から患者へ流れる不要な電流です。
- 交流では、感電、筋刺激、心室細動、ミクロショックが問題になります。
- 直流では、電気分解による組織損傷が重要です。
- 直流電流は、電極周囲のpH変化や化学的障害を起こすことがあります。
- 直流許容値の主な理由は、電気分解による人体組織損傷の防止です。