45PM56|第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
図で患者漏れ電流(患者接続部から大地への電流)を測定しているのはどれか。

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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、医用電気機器の漏れ電流測定のうち、患者漏れ電流を測定している位置を図から判断します。
問題文で、患者漏れ電流は次のように定義されています。
患者接続部から大地への電流
つまり、図では次の経路を探します。
- 出発点:患者誘導コードなどの患者接続部
- 到達点:大地
- 途中に入っているもの:漏れ電流を測定する MD
図では、③のMDが患者誘導コード側から大地側へ接続されています。
したがって、患者接続部から大地へ流れる電流を測定しているのは③です。
解説
医用電気機器では、患者に電極やセンサ、カテーテルなどが接続されることがあります。
この患者に接続される部分を患者接続部といいます。
患者漏れ電流は、患者接続部から患者を介して、または患者接続部から測定回路を通って、大地へ流れる可能性のある漏れ電流です。
特に心臓に近い部位へ電流が流れると、非常に小さい電流でも危険となることがあります。これをミクロショックのリスクとして考えます。
漏れ電流測定図では、MDという測定用の回路が描かれます。
MDは Measurement Device の意味で、人体のインピーダンスを模擬しながら漏れ電流を測定するために使われます。
図で見るポイント
患者漏れ電流を探すときは、まず患者誘導コードまたは患者接続部を見ます。
そこからMDを通って大地へつながっている測定点が、患者漏れ電流の測定です。
図では③がこの条件に一致します。
漏れ電流の種類は、電流の流れる場所で区別します。
- 接地漏れ電流:保護接地線を流れる電流。
- 接触電流:機器外装など、触れる可能性のある部分から大地へ流れる電流。
- 患者漏れ電流:患者接続部から大地へ流れる電流。
- 患者測定電流:患者接続部どうしの間で、測定のために流れる電流。
この問題では、問題文に「患者接続部から大地への電流」と明記されています。
そのため、患者誘導コードから大地へMDが入っている③を選びます。
ひっかけポイント
「患者誘導コードの近くにMDがある」だけで判断しないことが大切です。
患者漏れ電流は、患者接続部から大地へ流れる電流です。
患者接続部どうしの間を測るものや、信号入出力部、機器外装側を測るものとは区別します。
選択肢の確認
1.①
誤り。
①は電源側や接地側に関係する測定位置です。患者誘導コードなどの患者接続部から大地へ流れる電流を測定している位置ではありません。したがって、患者漏れ電流の測定ではありません。
2.②
誤り。
②は機器外装側と大地側の関係をみる測定位置です。これは接触電流、または機器外装に関連する漏れ電流を考える位置であり、患者接続部から大地への電流を測定しているものではありません。
3.③
正しい。
③では、患者誘導コード、つまり患者接続部側からMDを通って大地側へ接続されています。問題文の「患者接続部から大地への電流」という患者漏れ電流の定義に一致するため、③が正答です。
4.④
誤り。
④は患者誘導コードの複数の接続部の間にMDが入っている測定位置です。これは患者接続部どうしの間に流れる電流をみる配置であり、患者接続部から大地への電流を測定している③とは異なります。
5.⑤
誤り。
⑤は信号入力部または信号出力部と他の部分との関係をみる測定位置です。患者接続部から大地へ流れる電流を測定している位置ではないため、患者漏れ電流の測定には該当しません。
覚えるポイント
- 患者漏れ電流は、患者接続部から大地へ流れる電流である。
- 図では、患者誘導コードからMDを通って大地へつながる位置を探す。
- この図では、③が患者漏れ電流の測定位置である。
- MDは、漏れ電流測定に用いる測定用回路である。
- 機器外装から大地へ流れる電流と、患者接続部から大地へ流れる電流を区別する。
- 患者接続部に関係する漏れ電流は、ミクロショックの観点から特に重要である。
